昔から初心に戻ろうという日や、大切な日、気合い入れなきゃいけない日の前日は、ジャッキーチェンの名作「プロジェクトA」の時計台からの落下シーンを観て涙するんだ。



三年前に上の話をしたら感銘を受けてくれた先輩がいるんだけど、それ以来ずっと仲良しなんだ。



幼稚園の頃はジャッキーチェンに憧れアクションスターになりたいと思った。しかし今はまったくそう思わない。全然なりたくない。それでもジャッキーチェンに対する憧れは憧れのままで、今も変わらず現在進行形なんだ。



自分にとってのジャッキーチェンという存在とは、周りの同年代の男の子がウルトラマンや仮面ライダーというヒーローに憧れたのと同じ感覚なのかもしれない。



次回作、年末に公開される映画でジャッキーチェンはアクションを引退すると言っていたから、お疲れ様という意味合いも込めて先輩と酒を飲んだんだけど、最近「ラッシュアワー4」の製作がなぜか決定した。



こんなにもファンでありながら、髪型を真似たいと思ったことは一度もないよ。



自分が31歳になっている今でも、あの頃に憧れたヒーローは変わらずにまだ現役で活躍し、なにより生きているってことが凄い。生きているってあたりまえのことかもしれないけれど、なんだか不思議な感じがする。