重視するところ・しないところ | Analog of Magic もみじとクラフトマンのblog

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オーディオアンプを設計するときや購入するときに私が重視する・しないことを書いてみようと思います。

 
まず重視するところ
 
・音
当然ですね。これが悪ければ台無しです。
ただし耳の良さは個人差がとても大きいので、求めるものは人により異なります。
自分で聞いてみるしかないでしょうね。
 
 
・測定データ
音が良ければだいたいこれも良いです。音に疑問を持ったときに確認したり、そこのアンプが
ちゃんと設計・改良されているかを見るのに重宝します。あとはそのアンプの設計者の技術レベルも
ほんの少しわかりますね。これが参考値すらないアンプはヤバイと思っています。
都合の良いデータしか出さない所や、回路の良し悪しからくる結果ではなく、ICの限界値を実測のような振る舞いで公開する所もあるので注意して下さいね。

 
・耐久性
壊れない方が良いです。
 
 
・中の人の正直さ
意外と大事です、これ。
事実をねじ曲げる人は前に進めませんし。
 
 
 
重視しないところ
 
・ICかディスクリートか
これは用途と設計者の腕次第で向き不向きが変わるので、単体で気にしても意味がないです。
同じ理由で、ICの型番だけ拘るのも無意味だと思います。見るのであれば、そのアンプ
全体での性能ですね。ディスクリートでも分離の悪いものはたくさんありますし、ICでも
こんな使い方ができるのか!と驚くものもありますし。
 
中身と特性の話はこちら
 
・部品の値段
売値のうち部品代の占める割合が極端に大きい場合は技術に疑問を持ちますが、
売値のうち部品代の占める割合が小さい場合は気にしません。
自分が理解できない高度な技術があったとき、そこにいくらかかるかはわからないので。
 
 
・売れ行き
ターゲットとする層と出荷台数を考えずに売れ行きを見てもなにも得られません。
GT-Rを買いにきた人にNOTEが売れてますよとすすめても興醒めですし、
どんなに良いと言われてもそれは選ばないでしょう?
 
 
 
こんな感じでしょうか。
買うときも、つくるときも、このあたりを重視しています。
 
なお、特性が出せていて知識がある人は相応の勉強をしているはずですので、所属や性格を問わず
尊敬しています。たとえどんなに性格が悪い人でも、好きなことはやった人の方が偉いと思うのです。

技術全振りでコミュニケーション能力を捨てたような知人も複数名いますし…。

 

好きこそものの上手なれと言いますが、回路が好きな人は回路が上達します。

しかし、回路をコミュニケーションツールにしている人はコミュニケーション能力が上達します。

 

その機器、技術のある人や回路好きな人が設計していますか?

 

 

もみじさん