エコーをしながらの先生の説明を聞いてると、次第に落胆していった。少し涙ぐんでるのも自分で分かった。
妊娠7週で胎嚢の大きさが3.8mmしかなかった。これは妊娠5週くらいの大きさだと先生は言った。それが何を意味してるか、先生は説明してくれた。
「今でこの大きさだと、このまま成長せずに残念だけど流れてしまう事になる。」
はっきり覚えてないけど、そういうニュアンスだったと思う。小さいから少し心配、とか、もう少し経過をみましょう、とか、そういう希望が感じられる説明ではなかった。ダメなんだと言うのが伝わってきた。

意外だった。小さくても段々大きくなっていくと楽観的に思っていた。自分が未熟児だったから、自分の子供も小さい方が普通とさえ思った。
私は初めてそこで、流産という言葉を思い出した。「自然に流れるって事ですか?生理みたいに出血するって事ですか?」と聞いた。
先生は頷いた。

エコーしながら、モニターを見せてくれて、これが胎嚢だね、と説明してくれて一緒に画面を見せてもらった。黒い丸いものがあってその周りは白っぽいリングのような感じに見えた。「見えた、良かったぁ。」と、口に出したと思う。やっと見えたか〜と、ホッとした。
先生は、「子宮外妊娠を一番心配してたから、子宮内に胎嚢が見えたから、その可能性はないね。」と言った。
私は頷いて、「はい。」と答えてずっとモニターを見てた。
先生が「でも、成長が遅いね。」って言ったので、やっぱりそうなんだぁ〜。だからなかなかエコーに写らなかったんかぁ、と納得した。「小さいですか?」と先生に聞いた。
「今7週だけど、5週ぐらいの大きさしかない。」と。
それでもわたしはあんまりピンときていなくて、ただ成長が遅い、小さい、それだけの事と思った。
でも、それからの先生の説明は予想してないことばっかりだった。というより、私の知識が浅かった。何週で胎嚢が見えるとか何週で心拍が聞こえるとか、そんな事は調べてたけど、妊娠週数の胎嚢の大きさは調べてなかった。胎嚢さえ見えればとりあえず大丈夫。次は心拍が聞こえたら、さらに大丈夫、とそんな風にしか考えてなかった。
今日診察に来るまでに、家で妊娠検査薬が陽性だったこと、その10日後に別のクリニックで診てもらったけどエコーに、何も写らなかったこと、今日はそれから1週間目であることを説明した。先生は、「そのクリニックの先生は何と言ってた?」と聞いてきたので、「そろそろ見えてもいい頃」と、言っていたと答えた。先生は頷いて、とにかくエコーしてみようか、それから話そうか、と優しく言ってくれた。経膣エコーはやっぱり苦手だけど、それよりも胎嚢写るかな、どのくらいの大きさかな、と考えてたから、早く検査してほしいぐらいに、苦痛ではなかった。先生はもう何となく結果は分かってたのかも知れない。だけど、私は分かってなかった。
前にも診てもらった事がある女医さんで、余計に良かったぁ、と安心していたり…呑気だった。