カイロ滞在編その2はお金について。
よく他のサイトなどで「エジプトポンドは必要ない」とか「ドルの方が喜ばれる」とか「日本円が使えるところも多い」などと書いてあるものがあるが、信用しないように。
と言うか、ガイド付きパックツアーなどであればそうなのかもしれないが、個人で行くとなると全然違います。
結論から言うと、日本で用意するのはビザ用の25ドルだけでいい!ということ。
まず、「エジプトポンドは必要ない」「ドルの方が喜ばれる」は半分本当で半分嘘。
と言うのも、そこらのお店で買い物をする時に、ドルでの支払いは問題なく受け付けてくれる。
ただし、ドルで支払うと間違いなく高くつく。
例えば、飲み物を買って20エジプトポンドだったとして、これをドルで払おうとすると、ドルの最低単位は当然1ドル。セントは使えないし、釣りもくれない。20エジプトポンドは65セントなので35セント余計に支払うことになる。
しかもこういう時に「ドルしか持ってないけどいくら?」と聞くと「2ドル」とか言われるので本当に高くつく。
これはどんな店に行ってもそう。
不安定なエジプトポンドよりドルの方が喜ばれる、とか書いてたりするサイトもあるけど、そうではなく、実際はドルの方が余分に稼げるから喜ばれるんですね。
なので、少々損をしても構わないという人はドルでどうぞ。
「日本円が使えるところも多い」は完全に嘘なので注意です。無くはないが、まず使えません。
話が横に外れるが、エジプトポンドは信用がないと言われるが、ある意味、札を手にするとわかるような気がする。
日本円やユーロなどのような紙質ではない。そんな高級な紙じゃないのが一目でわかる。
しかも、流通しているのはほとんどがしわくちゃでヘロヘロで汚いお札。
これじゃ信用がないのも頷ける。
というか、日本の札があまりに優秀すぎるということに気づくと思う。ユーロやドルと比べても出来が違う。硬貨にしてもそうである。
では、あらかじめ、日本でドルに両替していくのか?空港で必要な分両替しておかないといけないのか?というとそんなことないです。
そもそも日本で円からドル、エジプトでドルからポンドなんて無駄に手間も手数料もかかるようなことをするくらいなら空港で多少レートは悪くても、円からポンドにすればいいわけだし。
少なくとも、カイロであれば日本円からエジプトポンドに両替できます。
と言っても、街中にある両替所ではまず受け付けてもらえません。(裏技的にホテルスタッフと仲良くなって、そのスタッフに両替に行ってもらうという方法で両替できることもあるにはあるけど。。。)
もちろん、ドルかユーロからのエジプトポンドならどこの両替所でも大丈夫。
で、どこで両替するかというと写真の場所にある”Banque Misr”という銀行。
他のいくつかの銀行にも行ったけど出来たのは私の知る限り、ここだけだった。
まずこの銀行に入ってすぐ左側に受付案内があるので、そこへ。
そこで「日本円からエジプトポンドに両替したい」と言うと受付番号の紙がもらえる。
D658とかE504とか書いたやつ。この辺は日本の銀行や役所などと同じ。
銀行に入って正面に向かって両側に窓口が並んでいるけど、おそらくは両替窓口は受付案内のすぐ隣の左側。番号は大抵D○○○だと思う(毎回そうだったので)。
各窓口に小さな電光掲示があってそこに自分の番号が表示されたらそこへ。放送でも呼び出しがあるけどアラビア語なのでさっぱり分かりません笑
受付が気の利いた人だと英語で呼び出してくれることもあるが、注意して電光掲示を見ていよう。
大抵かなり待たされるのでスマホいじったりしながらも見逃さないように。見逃してしまった場合は受付に行って「気づかなかった」と言い訳すれば対応してくれるのでそれほど心配はないが。(ということは一度見逃したことがあるということ笑)
自分の番が来て、窓口に行くと、その後2パターンあった。
一つはその場であっさり両替してくれるパターン。これは簡単。
もう一つは奥のエレベーターで上の階に行って、悪い組織のマネーロンダリングをしている部屋みたいなところ(本当に見た目はそんな感じ笑)でお金を預けて、機械で本物の札かを調べて、下の窓口に戻ってポンドを受け取るパターン。初めてだとちょっと不安になるかも。
なんで一定していないのかは謎。
で、一つ注意が必要なのが、『新札でないと両替してもらえない』ということ。
これはピン札という意味ではなく旧デザインの札は両替してもらえないということ。
見た目で言うと、例えば一万円なら、壱万円と書いている側の左下に銀色のホログラムみたいなのがあるかどうか。
これのないお札は両替してもらえない。
これはエジプト以外でも可能性があるので、海外に円を持っていく場合は一応確かめておいた方がいいかもしれない。
もし余程運が悪く、持っている円が全て旧デザインだったら完全に詰んでいただろう笑
まぁ今はほとんどが新デザインなのでそこまで心配しなくてもいいとは思うが。
もちろん銀行なので誤魔化されるようなことはないだろうが、日本の銀行のお札を数える機械みたいなやつで自動的に勘定されるわけではなく行員が電卓と手で勘定しているので、ちゃんと受け取った時に目の前で数えよう。一度、大幅に足りなかったので、あれ?という顔をしたら担当の行員が電卓を叩いて数えなおしていた。見た感じ本当に数え間違えていたのだとは思う(言い切れないのがエジプトの怖いところだが。。)。
お金を出すのも、木の机についている引き出しに無造作に入っているお札の中から出していたので、エジプトという国自体、まだまだそういうレベルの後進国なのだと改めて思った。
あと、両替額だが、エジプトポンドはエジプトから外に出た途端、紙屑同然で使い道がないし、まず両替も出来ないので必要額をきっちり計算しておいて倹約するか、面倒でもこまめに両替するようにした方がいい。
余ったら、空港で大盤振る舞いするかお土産ということで記念に持っておく他ない。
上記のように、お土産になるほど綺麗なお札には滅多に巡り会わないので上手く使い切るようにしよう。
ということで滞在編その2はお金についてだったけど、おそらくこれくらい丁寧に書いてあるサイトは見当たらないので、個人旅行で行く人にはそれなりに役立つのではないかと思う。
ちなみに、このお金についてがブログを書こうと思ったきっかけ。
次回、エジプト カイロ滞在編その3