競走馬としては老体と言ってもおかしくない年齢で、高齢馬の常識を覆し、高齢馬嫌いの馬券購入者を泣かせたお馬さん、それはタップダンスシチーさん。

タップダンスシチーさんにはファンも多く、そんな私もタップ⇔アクティブ時代にはこのお馬さんの馬券を買続けて応援していた一人です☆

タップダンスシチーさんと言えば、ライバル関係にあったのが同年代のアクティブバイオさん。
力関係がほぼ互角で、距離適性も同じぐらいで過去に9度の対戦がありました。結果は互角と言われていた割に7勝2敗とタップダンスシチーさんがリードしています。
過度の使い減りの影響で想定よりも短いピーク期間で終わってしまったアクティブバイオさんに比べ、優駿会員様の為に少しでも多くのキャッシュバックを、より長く現役を続けるという使い方の差出たのかもしれません。

それから月日も流れ年齢を追う毎にこのライバル関係に大きな差が生まれてきましたが、競馬界にも変化が起きていました。有力馬が次々に引退していく中、タフにそして順調に使い込まれていく内に世代も変わり、次世代を担うお馬さんの出現もないまま競馬の低迷期を迎えようとしていたその時、いつしか穴の主役から古馬を代表する主役までタップダンスシチーは駆け上がりました。

まさに

『継続は力なり』

『無事之名馬なり』

頑張っていれば良い事があるという事実を体言をしてくれた貴重なお馬さんでありました。


まだ最後の1戦を残しているけど今まで競馬の低迷期を支え続けてご苦労様でしたと心からお礼を言いたいですね☆


≪プレイバック2002年☆G2日経賞を振り返る≫

共に全盛期と言われていた2002年度の日経賞では、圧倒的人気のマンハッタンカフェさんの出走ということで回避するお馬さんも多数出現。そんな中、この距離なら我に穴馬の妙味アリとばかりに出走したきたのがこの両馬。結果、1着2着を見事なまでの叩きあいでコイントスを退け手に汗握るレースを見せてくれました。


タップにアクティブと共に全盛期の明け5歳の時期。調子も絶好調で穴人気としてジワジワと応援するファンの数も多くなりつつあったこの時期。一気に人気が上がったのはこのレースから…

圧倒的に人気は有馬記念を勝ったマンハッタンカフェさん。ここは何があっても、仮に体調が悪くても負ける事は想像出来ないという状況下で戦いを繰り広げた1戦で、故障発生!?熾烈な3頭の叩きあい!!仕掛け所!色んな意味でドキドキハラハラの見応えあるレースとなりました。


【レース後のコメント】

[1着]

アクティブバイオ…ペースは遅くなると思っていたので積極的な競馬をしようと最初から思っていました。道中はマンハッタンカフェを気にしないで自分の世界に入り込んで競馬をしました。最終コーナーでスンナリと内が開いてくれて追ってからもシッカリと伸びてくれて、気力を振り絞って勝利を掴み取りました。ベストレースです!

[2着]

タップダンスシチー…位置取りもペースも勝負を仕掛けるタイミングも何もかも上手く行きました。ただ馬場が少し渋っていたので差切れなかった。良馬場だったら行けたんじゃないかな?力をつけてきているね。

[3着]

コイントス…いい競馬は出来たけど、着差が着差だけに悔しいね…本当にもうちょっとだったんだよ…。

[4着]

トウホウシデン…今日は長期休養明けだからね。これから順調に使っていけば良くなってくると思いますよ。

[6着]

マンハッタンカフェ…何回だろう?5回くらいかな?トモがガクガクして沈むような感じで走っていたよ。元々こういう軽く水分を含んだ上滑りするような馬場が苦手なのは分かっていたけど…最終コーナーではこれはヤバイと思ってしきりに後ろを確認した。正直故障かと思って不安だったよ。とりあえず無事に完走してきたのだから今は勝敗よりもホッとしています。


≪走りの特徴≫
タップダンスシチーさんは2000m~2200mの距離で淡々と平均ペースで飛ばす競馬が得意なお馬さんです。切れる脚がないので、後方からの競馬や、スローで溜める競馬が苦手で、ようやく自分のスタイルを掴んだのは往年の佐藤哲三騎手時代の中期から。ベストペートナーと言っても良いぐらいの手の合い方で、非常に乗りやすい馬だったそうです。


≪最後の1戦に向けて…≫

誰もがさずがにもう終わったと思い始めていた前走のジャパンカップ!最後の直線半ばまで見せ場十分に頑張り、馬券を買ってない人を焦らせた走りは印象的でした。今回はベストの中山コースでコーナーの多い2500m。またドキドキするようなレースを見せてくれたらいいなぁ~と思う今日この頃です☆

「ガンバ、タップダンスシチーさん」