☆ゼンノロブロイを徹底解剖☆

【2005年12月22日更新】
父:サンデーサイレンス
母:ローミンレイチェル
母父:マイニング

□ぷち辛口ポイント□
2004年度に天秋→JC→有馬のG1三連勝によって国内現役最強馬の称号を得たのがこの馬。しかしこの世代が弱い事と、その世代の中でもライバルと呼べる馬たちの早期引退に加え、タニノギムレットやシンボリクリスエス等の一つ上の先輩の早期引退に、下の世代のキングカメハメハの引退によっておこぼれを貰った感が強いのも確かです。それでも決して弱くない馬で、どんな展開でも常に自分の力は出し切れるし、好位からの終いの脚も確実に良い脚を使います。G1馬として恥ずかしくない能力は兼ね備えています。ただ、現在国内の古馬層に強い馬がいない故に最強馬になりえたお馬さんでもあります。テイエムオペラオー天下の時と似た状況ですね。

▼距離適性▼
・1800~2400m。
・ベスト距離は2000~2200mの中距離馬。

▼馬場適性▼
・雨は苦手にはしない。
・スパっと切れる脚は持っていないのでスローは苦手としていて平均やや速めのペースが得意。
・終い34秒台や33秒台の脚を使う馬が沢山出る馬場や流れ苦手で、35秒台や36秒台の脚を使う馬が沢山出る馬場が得意。

▼成長タイプ▼
・普通。
・休み明けは苦にしないタイプ。

▼馬体重▼
・488kg~508kg
・ベスト体重は500kg辺り。

▼脚質タイプ▼
・スッと好位を取れる器用さがあるのでHペースでなければ好位から。
・仕掛けてからの反応も良く、一瞬切れてグイグイ伸びるタイプで仕掛け所は騎手の思うがまま。

▼上がり3F▼
・最速は天皇賞秋で使った32.7秒。
・新馬時からの全レースの平均上がり値は34.9秒。(良馬場のみ)
・追ってからの脚は持続性のある良い脚を持っていて凡走があまり考えられないタイプ。
・堅実が故に乗り方一つで切れ者や前を行く馬を取り逃す事も考えられる脚質。



●レース後のコメント●

ジャパンカップ (G1-3着):晴-良 2400m-34.7 2番目
最後の100mまでは何の問題もなくレースができました。現在の力は全て出し切ったんじゃないかな。最後はもうこれ以上走れないという感じで失速をしました。とはいえ力が無いわけじゃないのでラスト1戦でもう一度チャンスを掴ませたいね。

天皇賞秋 (G1-2着):晴-良 2000m-32.7 2番目
道中は理想的な位置取りで上手く流れに乗れた。追い出しも我慢して前を捉えたまでは完璧なレース運びだった。馬自身も最後までハミを取って走っていたから力は出し切っているよ。でも着差が着差だけにとても悔しい…。もっと自分がしっかり追っていれば…。

外 英インターナショナルステークス (G1-2着):晴-良 2080m
スムーズな競馬は出来たし、力は出し切ったし、あの粘り腰はさすがの一言でした。正直勝ったかなとも思ったけど最後差されてしまいましたね。勝てたと思うだけに悔しい敗戦です…。

宝塚記念 (G1-3着):晴-良 2200m-36.1 3番目
道中はスムーズだったし手応えも抜群でした。直線向いてどれだけ弾けてくれるのかと期待していたら前の馬が下がってきて一旦ブレーキをかける形になってしまった。この不利が痛かった。勢いを付けてグイグイ伸ばす競馬じゃないと辛いんだよねこの馬…。

有馬記念 (G1-1着):晴-良 2500m-35.3 7番目
スタートも良かったのでそのまま前々で競馬をしました。道中は気持ち良さそうに追走していたね。直線では2着の馬が想像以上に粘っていたのでギリギリ交わしたように見えたけど、キッチリと交わしたという感じで追い始めた時に後ろとも差があったので勝利を確信していました。

ジャパンカップ (G1-1着):晴-良 2400m-34.3 最速
前走よりもさらに体調が上向いていたね。特にライバルはいないと思ったので自分のペースに徹して自分の競馬をしました。天皇賞に比べてさらに強い競馬をしてくれたし、このままの勢いで有馬記念に向かいたい。

天皇賞(秋) (G1-1着):曇-稍 2000m-34.4 最速
今日は展開が向いたね。速すぎず遅すぎずこの馬にとってベストな展開だった。まだ昨年の勝ち馬と比べるとまだ力は及ばないがこの馬も決して弱い馬ではない。この後も良い結果を出して生きたいね。

京都大賞典 (G2-1着):晴-良 2400m-34.0 2番目
ベストな競馬は出来たし力は全て出し切っているよ。抜け出した後に勝ち馬に交わされてからも負けまいと必死に挽回しようとしていたんだけどね…。もうちょっとの競馬が続くけど、切れ味勝負は辛いね。

宝塚記念 (G1-4着):晴-良 2200m-35.7 4番目
スムーズで良い競馬が出来ました。勝負所でペースが上がったときについていけなかった。そこで一気に離されてしまったから…。今日はメンバーが強すぎた。

天皇賞(春) (G1-2着):曇-良 3200m-35.1 4番目
多少行きたがったけど折り合いはスムーズでした。今日もいいレースは出来たし力は出し切っての負けですからね…それにこの馬の瞬発力を考えると2000~2400m辺りがベストだと思うけど、決してこの距離がダメということはないよ。

日経賞 (G1-2着):晴-良 2500m-34.9 2番目
休み明けだったけど馬自身良くなっていたよ。だけど久々のせいか手応えがあったけど勝ち馬に並びかけた途端最後の一伸びがなくなって差し返されてしまったね。ここを叩いて次は良くなると思う。

有馬記念 (G1-3着):晴-良 2500m-35.3 2番目
レースの流れが速かったしあの位置がベストポジションでした。力は出し切っているし良く走っているよ。坂を上がって同じ脚色になったけど、まだ3歳馬だし来年はもっと強くなると思うからそれに期待したいですね。

菊花賞 (G1-4着):晴-良 3000m-35.6 2番目
手応えも良くていつ抜け出そうかと思っていたら内々で動けずどこにも出せなかった。最後はよく伸びているし距離が敗因じゃない。力を出し切れなかったジョッキーのミスです。

神戸新聞杯 (G2-1着):晴-良 2000m-34.8 最速
ネオとサクラを徹底マークして競馬をした。サクラが追ってからもこの馬はまだエンジンが掛かっていない状態だったから外に出して突き放しました。菊の距離に関してはどうかもと思うけど、調教師が大丈夫というならこなせるという事なのだろう。どっちにしても、これだけの馬がこの世代の馬に負ける事は考えにくいね。

日本ダービー (G1-2着):曇-重 2400m-35.7 3番目
今日は番手でのレースになってしまったが、本来こういうレースをしなければいけない馬だし、これがこの馬の一番強い形だよ。これで負けたのだから勝った馬がこの馬より強いと言うこと。完敗だな…。まだ先は長いしこういう競馬を今後の経験になるハズです。

青葉賞 (G3-1着):晴-良 2400-34.1 3番目
流れがスローだったから自然と好位での競馬になりました。東京は初めてだったので物見しないように外の馬に馬体を合わせて直線追いました。決してヨレて外にいったわけじゃないんです。ここに来るまで時間は掛かったけど、前走辺りから急激に馬が良くなってきたね。本番でも期待できますよ。

山吹賞 (500-1着):小雨-良 2200m-34.7 2番目
今日は攻め馬の内容も良かったし結果を出してくれて嬉しい。デビュー時から期待していた能力のある馬ですからね。今までで一番楽な競馬が出来ました。まだまだ良くなる部分があるからこれからが楽しみな馬です。

すみれS (OP-3着):晴-稍 2200m-34.5 2番目
今日は左後ろの落鉄が影響しました。まだ2戦目だし、落鉄してこの結果なら悪くないと思います。

新馬戦 (1着):晴-稍 1600m-35.0 最速
血統も馬っぷりも良い馬だね。スタートは良かったけど外の馬に寄られてしまったから後方になりました。力があるのはわかっていたので、後方でも慌てず、外を回っても慌てずスムーズな競馬を勤めました。直線で力が違うとばかりに素晴らしい伸び脚だった。マイルより短い距離だと厳しいと思うけどそれ以上の距離であればどんな距離でも対応出来ると思うよ。


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