今週末に北陸新幹線が金沢から敦賀まで開通する。

そのポスターをあちこちで見る度に 気持ちが落ち着かなくなっていた。

 

オットは金沢が好きで それに付き合って 数えきれないくらい訪れた。

最初は私が運転して 北陸道を往復し たまには氷見や輪島にまで足を延ばした。

後には 列車も良いということになり サンダーバードで行く事が多くなった。

 

京都駅の0番ホームは サンダーバードが出発するホームで 一人になってからはここを見る度に悲しかった。

 

北陸新幹線が延伸すれば サンダーバードは敦賀止まりになり 金沢までのルートは無くなる。

行こうか 行くまいか…行きたいけれど 行ける日がない。

もうここしかない!となった13日(水)

思い切って 日帰りで金沢まで行って来た。

 

サンダーバードで行く思い出の金沢。 ミッションがいくつかあった。

 

① サンダーバードのチャイム(北陸ロマン)を聞く。

② スタンプ貯金をしてくる。

③ 七尾のお香(等伯香)を買ってくる。

④ ひがし茶屋街の(一笑)で抹茶と和菓子

⑤ <梅の橋>を渡る。

⑥ オットが写っている兼六園の桜を探す。

 

4時間の滞在で全てクリアして来た。

ただ、④の(一笑)だけが 喫茶をやめていて あの素敵な和の時間を再現する事は出来なかった。

代わりに 近くの別の店で和菓子と抹茶を頂いて来た。

有名なお店だけあって 和菓子は素晴らしかったが 店員さんがイマイチだったのが残念。

 

近江町市場は ちょっと悲惨だった。

観光客が増えているのは良いが 人が多いのはコロッケの立ち食いの店やら 安価なところばかり。

加賀野菜の店とか金沢の台所的なお店が賑わいを失っている気がして残念に感じた。

 

お昼時だから お寿司の店に入ってみたが…わざわざ行くほどでもなかった。

 

近江町市場から 主計町の暗がり坂を通って 歩いて ひがし茶屋街まで行った。

 

 

 

 

 

閉店していた(一笑)。 

オットとよく抹茶を頂いた後 梅の橋を渡って 対岸にある友人のお店に行ったものだ。

この橋を何度 二人で渡った事だろう。

 

ここまでで14時過ぎ。 16時の帰りのサンダーバードまでに最後のミッション。

タクシーで兼六園へ行く。

 

桜の前でオットが写っている写真を見る度に この桜はどこにあったのだろうと考えていた。

兼六園であった事は間違いない。

 

よく歩いた方向の記憶を頼りに探した。 そして やっと見つけた。

 

2007年に撮った写真。17年の間に 桜は大きくなっていた。

 

友人のお店は水曜日は休みなので 『また来ます』とラインをしておいたら 駅まで見送りに来てくれた。

金沢でしたかったこと… いっぱい叶えて来ました。

最後のサンダーバードなので奮発して グリーン席で帰って来ました。

 

雪の残る白山との間には 北陸新幹線の架橋が延びる。

 

 

行って良かった。 大事な思い出は静かに包んで心の奥にしまう事が出来る。

 

今度 金沢に行く時は (脱皮した私)で行けそうな気がする。