座って作業していると身体が固まってくるので自転車で外の空気を吸いに出た。
今日は 北の方向へ行ってみる。
お茶を飲ませてくれるあのお店はやってるかしらん??
営業している様だが、誰も居ない。 いや・・・隅っこに店主の姿はある。
『いいですか?』 と声を掛けると 『久しぶりですね。 どうぞ』 と。
私はこの店主の声が好きだ。 やや低めで濁りのない音・・・というか。
和菓子とお茶をお願いすると 今日は4種類ありますと言う。
煎茶・オーガニック荒茶・ジャスミン茶・大福茶(正月ですから・・・と笑う)
彼の言葉は続く。 『このオーガニック荒茶・・・ですけどね』
近隣ではあるけれど 産地を言われてパッとは位置が浮かばない場所。
滋賀なのか奈良なのか三重なのか。 その辺り、多分 県境付近。
要はですね・・・高齢化で世話が回らないわけですよ。
そのまんま・・・なので無農薬。 ま、そういう意味でオーガニック。
手入れも出来ていないからかなり大雑把な茶葉。 そういう意味で荒茶。
自然の茶の味・・・とでも言いますか。 それでも良ければ・・・と。
ノープロブレム。 このお茶に決めた。
子供の頃 田舎ではちゃんとした茶畑など無かった。
山の畑の隅っこに茶の木があり、新茶の時期になると母や祖母が茶の葉を摘んでいた。
足元から霧が立ち上ってくるような田舎では お茶は玉露や上煎茶の味ではなく 本当に葉からエキスが染み出てくるちょっと青臭い様なお茶だった。
まさにこのオーガニック荒茶の味。
子供にとって茶の木の楽しみは 中にある鳥の巣を探すこと。
私達は<しょうとの巣>と呼んでいたけれど多分 それは田舎での呼び名で本当の種類は解らない。
ただ、上の写真は ネットで ホオジロの巣 として紹介されていた。
まさにこんな感じ。
茶の木の枝を広げてみると 中にはこんな小さな卵のある巣があった。
オーガニック荒茶を お湯の温度を変えて三度 頂きながら 子供の頃のワクワクした気持ちを思い出した。
それにしても・・・ほったらかしの茶畑もオーガニックと言えば商品になる。
モノは言い様だな。
