この二語の意味を厳密に考えたことは無いが 何となく <縁>は人知を越えたところにあり、<絆>は 人が自分の意志で作り出せる様に思える。
昨年 辛いことがあり、見た目まで一気に荒れてしまった私を見かねて 友人が 自分が通っているリンパマッサージのサロンを紹介してくれた。
個人サロンで二時間ほどのマッサージに身体を委ねていると 私はいつも深い眠りに落ちてしまう。
シャワーを浴びた後、髪を乾かし 薄化粧をして貰いながら先生の話に耳を傾け そろそろ一年になるだろうか。
先生の趣味のひとつが<映画>を見る事。
今、流行の映画よりちょっとユニークな視点の映画をお好みの様で、楽しそうに話すのを聞いていると 私も観てみたいと思うようになる。
メトロポリタンのオペラ映画<西部の娘>を観た後は いかにドイツのオペラ歌手 カウフマンが素敵だったかをウットリと語る。
で… 後日、私も見に行った。 なるほど!!
その後、先生が 『こんなのがあるのよ』とパンフレットを見せてくれたのが オペラ映画<リゴレット>。
パバロッティが出ているのかと思って 会場のコンサートホールへ行って エレベーターを降りた途端 先生とバッタリ!! ♪
先生はお友達と来ていて 思いがけず一緒に観ることになった。

また 先生がそこに居た!! もう 驚いたのなんのって。

<縁>があるというのは こういう事だろうと思う。
先生の話を聞いていて もうひとつ行った映画がある。
<私はマリア・カラス>
目も鼻も口も大きくて傲慢そうな女性…くらいの印象しかなかったがさすがに 最高の歌姫と言われた人だと思った。

あ~~…この歌だったのかと思った。
知り合いに 障害を持つ人達の為に施設を営み 活躍の場所を作り続けている人がいる。
彼には24歳で亡くなった娘さんがいました。
生まれて直ぐにヘルペス性脳炎に罹り 生後40日で身体障害1級になってしまったそうです。
その娘さんについて 彼が書いていたエッセーの中に <娘と二人で留守番をしている時に 自然と口ずさんだのが プッチーニのイタリア歌劇の中からアリア(私のお父さん)だった。
このラウレッタの様に お父さん、私 結婚します!といつかこの子が言ってくれるのではないかと夢見ていた。> という一文があった。
ねぇ、優しいお父様。 私は あの人が好き。 結婚を許して貰えないならベッキオ橋に行ってアルノー川に身を投げてしまうわ。
マリア・カラスが歌う<私のお父さん>はどこか哀しかった。