『クマが倒れた! オッパ(オットの事) 来て!!!』
韓国料理屋のママからオットの携帯に電話が入った。
近くの韓国料理屋さんへ来ていた顔馴染みの男性が 突然 倒れたらしい。
幸いと言うか そこのご主人の入浴介護で 介護関係の人が来ていて すぐに救急車を手配して貰えて 病院へ運んで 緊急手術と相成った。
○○ ○彦という立派な名前があるんだけれど 通称<クマさん>で通っていた彼を
誰も本名では呼ばない。
彼は一人暮らしだ。 元々は大型トラックの運転手をしてブンブン走っていたらしい。
しかし、だんだん仕事がきつくなり 彼はその業界から離れた。
一時期 戻ってみたが そのキツサは昔の比ではなかったようだ。
命は取り止めたものの 意識も無く眠っている。
救急車が来た時は脈は無く、その後遺症がどれだけあるか 解らないと医者は言う。
ほんの一瞬で失ってしまった<健康な日々>
若い頃は それなりに体力にモノ言わせ 働いていたのが 不況・体力の衰えなどで仕事を失い・・・同時に 収入の無くなった家庭が崩壊し、 独りで50代に突入した男性が周りに他にもいる。
苦しいからこそ夫婦で助け合うのでは無く、苦しいからこそ 身軽になりたい(別れたい)と 思う人が多いらしい。
クマさんも妹が居るらしいが 誰も 連絡先も知らない。本人も誰にも言わなかったようだ。
まだ50代半ば。 独りで生きる為に買った家のローンは後、10年ほどの支払いが残っている。
目が覚めない 今の方がシアワセかと・・・痛ましく思ってしまう。