ニキビケアーに関するカウンセリングをするときに私がしょっちゅうお話すのは
「お肌の自浄作用」です。
これは皮脂の排出や角質落としなどを通じてお肌自ら異物を除去して体を守る作用です。
この自浄作用が壊れたら皮膚トラブルなどが発生します。
ニキビで悩む方はこの自浄作用がうまくできない状態なので
スケーリングのような角質取りを行って再び正常的に働くようにすることが必要です。
角質がたくさん落ちたら汚いし面倒なのに皮膚はなぜ自ら角質を落とすのか。
本日はそれに関する話を少しやってみます。
老若男女問わず綺麗で健康なお肌への興味が深くなっていくところ、
今の自分の肌にはどんなケアや治療をやるべきかを決める時に
少しでも参考や役に立ちますように載せてみます。
まず、我々の目で直接見えるのは皮膚の表皮ですね。
この表皮はどのように構成されてるのか写真を見てください。
角質細胞 ⇦ 顆粒細胞 ⇦ 有棘細胞 ⇦ 基底細胞
上の絵の一番下にある基底細胞を赤ちゃん細胞と呼びましょう。
この赤ちゃんは青少年期である有棘細胞段階を過ごして、
顆粒細胞に成長して大人になります。
これが約4週間にかけて行われて、基底細胞は一番外にある保護壁の到達します。
この動き(奥から外へ)を一生かけて繰り返します。
化粧品のCMなどをみたらお肌のターンオーバー周期という文句をしょっちゅう見えますね。
この4週間の動きがターンオーバー周期なのです。
一番外にある角質細胞はいわゆる死んだ細胞です。(細胞核がない)
ところで、死んだとしてなんの役割もない無駄なものではありません。
角質細胞をみると細胞の間にモルタル*のような物質が埋められてる“積み重ね上げたレンガ”の形です。
*建物を建てる時にレンガの間を埋めるもの。(セメントと砂を練り合わせたもの)
角質細胞の下の段階である顆粒細胞は
たんぱく質と脂肪に構成されてる大事な財産を外に捨てだしながら死にます。
これが角質細胞の間を埋めるモルタルの役割をしながら
皮膚保護壁を形成させます。
この保護壁に透き間が生じたら
アレルギー誘発物質・病原体・科学物質などの侵入者がレンガとモルタルの間に染み込み、
皮膚の深い奥まで浸透してしまいます。
また皮膚組織の水分を大量奪わって乾燥肌を誘発します。
油水分を失った皮膚は軽くはかゆみから始め、乾性皮膚炎または接触アレルギーなどを起こしたり、
美容的にはシワなど老化にもつながります。
だから角質細胞層の保護機能をちゃんと維持させて、
崩れたり傷ついたら早々に治すことが大事です。
例えば湿疹、幹線などにかかったらターンオーバー周期は
4週間ではなくだった5日くらいでも早くなります。
体は刺激、アレルギー、菌、乾燥などから早く逃れたいから軽い皮膚炎でもふけなど角質形成を加速化させます。
だからふけが普段より目に見えたり、増えたりと思ったら
それは皮膚に問題ができた証拠だから皮膚科で診察を受けた方がいいと思います。
皮膚も体の病気もひどくなる前に軽いうちに治療するのが治療効果も高くて再発も防げるということは皆さまご存じですね。
自分の肌の変化は自分が一番早く気付けると思いますが、
これが軽い症状なのかすぐに悪化される病変なのかは皮膚科専門医の診断が必要とされます。
皮膚が送る皮膚変化へのサインに早く気づいてそれに合う適切な治療やケアで
元気なお肌を作りましょう。
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