×・ゴールドアクター 同距離ローテ
同距離ローテ:5戦3勝4着1回5着1回(有馬記念・GⅠ、日経賞・GⅡ勝ち)
宝塚記念以来の出走となる同馬。レース後の疲れが抜けきれず昨年秋は全休を余儀なくされた経緯がある。
また調教でも格下に後れを取っており、1週前追い切りですらこれまでにないくらい緩めで芝2200m(2-2-0-0/4)・中山芝2200m(2-1-0-0/3)でパーフェクト連対、10週以上の休み明けも(5-0-0-1/6)で凡走は昨年の日経賞5着のみと大崩れなしとはいえ安心できない。実績十分の馬ではあるがここは様子見か。
-・シホウ 短縮ローテ
短縮ローテ:9戦1勝2着2回3着2回(500万下勝ち、1600万下2着)
4走前に阪神芝2400mでレコードを出した同馬だが、その時のメンバーの次走は散々で、あまり参考にならないレース。前走は重賞2戦目のステイヤーズSで5着も10頭立ての小頭数に加え、距離も長く勝負どころで置いて行かれており2走前アルゼンチン共和国杯時同様重賞ではまだ厳しい様子。ローテ的に悪くないものの一気にメンバーのレベルが上がる今回の激走はさすがに期待できない。
△・ショウナンバッハ 延長ローテ
延長ローテ:11戦1勝4着1回5着2回(1000万下勝ち)
16年3月から約1年あまり調子を崩していた同馬だが、17年4月あたりから復調兆し。不得手マイル戦を除けば5着以内かつ0.3秒差以内で2年前3着した同舞台かつ小頭数の今回なら好走あっていいが、不得意ローテに加え脚質的に極端でもあるので差し届かない恐れももちろんある。
○・ダンビュライト 延長ローテ
延長ローテ:4戦3着2回(皐月賞・GⅠ3着、きさらぎ賞・GⅡ3着)
前走は数字以上に楽に勝ちきった印象で余力十分であった。中山は2戦3着1回(皐月賞・弥生賞)、非根幹は1戦3着1回(きさらぎ賞)と勝ち負けまでは出来ていないもののGⅠ(皐月賞3着・日本ダービー0.4秒差6着・菊花賞0.8秒差5着)でも多く崩れしなかった今回のローテならそんなに悲観しなくてもよく、鞍上が強化されるなら普通に勝ち負けあり得るだろう。
◎・ミッキースワロー 短縮ローテ
短縮ローテ:2戦1勝3着1回(500万下勝ち、1000万下3着)
前走は不良馬場の菊花賞だったので結果は度外視みたいに言われているが、そもそも菊花賞は関東馬にとって鬼門であり、なおかつ当時の調教はGⅠ戦とは思えないほどゆるゆるで、というかその前の権利取りのセントライト記念で余力をなくしてしまっていたとも言われていた同馬。加えて菊沢厩舎は開業以来関西圏の芝重賞では16戦3着2回(ともにパワースポット:マーメイドS・京都牝馬S)で勝ち負けできる体制も整われてない状況下での菊花賞だったのでこの問題がなさそうな今回であれば馬の能力の高さから考えてみると普通に勝ち負けだろう。
それを裏付けられるのがセントライト記念時に刻んだラップ。
12.3 - 11.1 - 12.4 - 13.1 - 12.9 - 12.8 - 12.1 - 12.0 - 11.7 - 11.3 - 11.0
道中極端に緩んだ箇所があるもののラスト5ハロンは一気にペースアップ。中山の急坂が最後に待ち構えているのでいくらスローとはいえラスト1ハロンはよくてもフラットでフィニッシュするのだが、このレースは最後まで加速ラップ。しかも11秒フラット。中山の芝レースではかなり珍しくなかなかお目にかかれない。ディープインパクトですらこのラップを掲示したことがなく、中山芝でともなるとなかなか出てこない。
だがしかし1頭だけいる。それがモーリス。
ダービー卿CTで掲示したラスト3ハロン 11.6-11.7-10.9
モーリスはこの次走の安田記念を勝ち、その後マイル界の絶対王者にまで上り詰めました。
他の競馬場でも11秒以下を掲示した馬にはルーラーシップ(若駒S時)や最近ではラッキーライラック(新馬戦時)がいるなどGⅠ馬になりえるだけのパフォーマンス能力ともいえます。
また、芝2200mは3戦2勝5着1回(0.1秒差)と2年目ジョッキーでなければパーフェクトだった距離適性であり、コーナーのきつい中山・福島で5戦とも上がり最速を出している脚が今回も炸裂するのであれば、一気に突き抜けれるだろう。