実は別な記事(ある高校のダンス部のまとめ)をホテルで書いていたらツベリンクが多いせいかブログが重くなったので急遽変更。
「最近お気に入りの漫画やアニメは?」と聞かれてこの夏から答えているのが「メイドインアビス」。
昨晩アニメの10話を見て制作スタッフの本気を垣間見たので紹介しようかな、と思っていたところだったので早速切り替えて金曜の晩、ツイッタートレンド2位になったアニメ「メイドインアビス」をストーリのネタバレ一切なしで紹介します。
メイドインアビス(原作者イラスト)
メイドインアビス(TVアニメ公式HP)
「メイドインアビス」PV
キャラクターデザインが可愛いですね。
とにかく音楽がすばらしい。劇中のBGMは(OPやEDは別)Kevin Penkinさんというイギリス在住のコンポーザーの方でゲームやアニメを幾つか手がけてます。ちなみに音楽はオーストリアのウィーンで全て録音されたそうです・・・
背景は元ジプリの増山 修さん(千と千尋の神隠し~崖の上のポニョ、魔法少女まどか☆マギカ、君の名は、などなどの背景を担当された超有名な方です)
声優さんの中に坂本真綾さんがいます(ギャラが高いw)
何が言いたいかと言うと純粋に制作費が今期というか今年トップクラスであろうということ。実際手書きフレームが多いのがひと目でわかるほどのハイクオリティな映像w
しかも最終話は1時間枠という太っ腹ぶり。Amazonが独占配信しているので製作委員会に噛んでいる可能性は高いです。そうすると高額な制作費もうなずけます。
(原作者のイラスト。原作者のつくしあきひとさんは絵の先生だそうです)
当初夏アニメが発表された時に海外の原作既読者が「メイドインアビスをアニメでどうやって表現するんだ?無理だろ」的なコメントを4chで見かけて気になってました。
1話を見た感想は「多少アートスティックだけど元気な子どもたちの冒険活劇じゃね?別に見なくてもいいかな」だったのですが、上に書いた4ch民のコメントが気になったので原作を一気読みして驚愕w
ちなみにお盆休みで来ていた甥っ子に見せたらドハマリして全巻大人買いする始末wとんでもない内容の話です。
4chのコメントの「無理だろ」というのはグロシーンの表現。実際に、Amazonのコメントやネットでごく一部の既読者が「子供に見せられない」とか「ソフトな表現にしてほしい」などの表現の自由を脅かすトンチンカンな意見もちらほら。
なので「もしかしたら制作側で萎縮してマイルドな表現に改変されるかも」とか考えていたら物語が急転する今週の10話を見て胸をなでおろしたというかドキドキしたというか・・・
上の絵やPV に出てる主人公の眼鏡っ娘の今週の状況です↓
説明すると全身の全ての穴から出血。それとは別に致死量の毒が刺さった手を切り落とすために腕の骨を折った瞬間の絵ですコレw
見た人達の反応(13:30あたりから)
グロいですねぇ。でもまだ序の口。来週からさらにヒートアップしていきます。この後11話、12話、そして涙腺大崩壊の13話を1時間で迎えることになります。
創作物においてグロい描写を引用するタイプは大きく分けて2つ。
奇をてらう意味で作り手が「ほらほらグロいだろう?驚いたろ?ショックだろぉ?」と見る側の動揺を誘うのが目的でありストーリー的にあっても無くてもよい「材料」として引用するタイプ。青年誌なんかに多いですね。
もう一つはストーリーを作る上で仕方なく引用するタイプ。つまりストーリーに必要な「手段」として引用するタイプ。わりと少ないタイプですが有名所だと「鋼の錬金術師」での愛犬と融合してキメラにされたニーナ・タッカー。あの漫画であの部分だけが異質でショッキングな内容になっているのですが、後々それが活かされ、ストーリーとして必要不可欠だったのが分かります。
メイドインアビスのグロシーンは当然後者であり今週10話は子供2人の旅の過酷さをリアルに表現するための「手段」として上手く機能しています。
しかし来週以降の展開での更なるエグいストーリーから感動へ繋ぐ力技はあらゆる創作物の中でも抜きん出たストーリーメイクになっており、演出は細かに計算されています。そしてよく考え練りに練られ作られた話なのに見る側は「命の尊厳」というテーマをストレートに受け止めることになります。
今週の10話を見てスタッフや声優さん達の気構えが伝わったのでラストまで満足いく仕上がりが期待されます。超オススメです。
できれば原作漫画未読でアニメにトライしてほしいです。
You Tubeに上がってますがソッコー消えます。海外サイトで見るもよし(よくないですがw)
Amazonプライム会員なら無料で見れるので、Amazonで検索。まずは1話から美しい背景と音楽とともに子供たちの冒険活劇を9話までお楽しみください。
10話からはコレ↓ですのでw