我が家のペット、すずめの“ちゅん”は平成10年の母の日の晩に巣から落ちているのを拾ったのです。
当時住んでいた4階建ての団地。
階段室の隅に巣があり毎年何度か巣立ちがあるのを そのさえずりで知ることができました。
その日、私の実家の家族と食事をし家に帰ってきたところ、娘が 『何かうごいたよ』 と暗闇を指差したのです。
近ずいてみると、羽も生えていないひなが落ちていました。
拾ってみると、冷たいのです。動くわけないじゃないと思いました。
でも、その場へ戻す訳にもいかず、連れて部屋へ帰りました。
夜の9時頃です。動物病院は閉まっています。
どうしていいかわからず、両手でずっと包んでいました。
暫くすると、足を少し動かしました。生きてるのかしら?
水を少しくちばしのところへつけてやりました。
今はちゅんにデレデレの夫もその時は、きもち悪いといい、いつまでそうしてるんだと叱られました。
仕方なく、タオルのハンカチで包み、小さい箱にいれて休みました。
明日まで生きていてねと祈りながら・・・
翌朝、そーっと覗くと生きていました。
豆腐や卵の黄身を無理やりくちばしの端から押し込み、動物病院の開く時間を待ちました。
診察してもらうと、右の肩が折れていました。
巣から落ちたとき肩から落ちたのでしょう。
もう外では生きていかれないでしょうから飼ってあげた方がこの子の為でしょうと言われました。
その後、3回レーザー治療に通いました。
普通にしていても、少し肩が下がっている感じですが、若かりし頃は部屋中飛びまわれるようになりました。
すずめのひなは虫しか食べません。大人になれば雑食ですが。
ペットショップで餌の虫(ミルワーム)を買い、私はちゅんのお母さんになりました。
1日何度もピンセットではさんで、生きている虫をちゅんの口に運びます。
仕事も途中で抜け出して・・・
あとからショックがでて、戻ったら死んでいたらどうしよう。
そんな不安とともに数日を過ごしましたが、ちゅんは元気に育っていきました。