いつもありがとうございます♡

皆様の温かい心遣いや、楽しい会話の中で毎日仕事ができることに感謝しております。


今月は私の誕生日月で、46歳になりました。

40代も後半になり、今までのことを振り返ったり今後の自分の人生について深く考えるようになりました。


サロンのお客様とは長いお付き合いをさせて頂いておりますが、これからもより良い関係を築きたいと思い私自身のお話しをさせて頂きますね(^.^)

長くなりますが、お付き合い頂ければ嬉しいです。



これまでに、こうして文章や直接皆様にお会いした時にお話しする機会はあったのですが、
私はサロン開店直後から持病を抱えて過ごしてまいりました。


私が患った病気は、
自己免疫疾患による橋本病と脱毛症です。


途中から橋本病からバセドウ病になりました。

投薬治療によりバセドウ病は寛解いたしましたが、8年が過ぎた現在も脱毛症は続いております。


そう、私はウイッグを愛用しています。


お気づきになられた方もいらっしゃるかもしれませんね^ ^


自分の病気、特に脱毛症を受け入れるまでには、2~3年かかりました。


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尋常じゃない脱毛量にびっくりして、初めて病院で受診した時、先生から衝撃の言葉を聞きました。

「これからどんどん脱毛すると思いますので、ウイッグの準備をしてください」


帰りの電車の中で、一体私に何が起こっているのか理解できず頭が真っ白になり、いくつか乗り過ごしてしまいました。

我に帰り、駅のホームからとっさに田舎の母に、泣きながら電話をしたことを鮮明に覚えています。




普通に髪が生えていた頃は、ヘアアレンジをしたりお手入れをするのが大好きでしたし、自分でいうのも変ですがツヤツヤの自慢の髪でした。


来月には、半年後には、1年後には治るんじゃないか、そんな気持で過ごしていました。


なので、私は脱毛症でウイッグを着けていることが言えませんでした。

変化する自分に心がついて行けなかったのですね。



言えなかった理由にはもう一つ、
聞いた相手に気を使わせてしまうのではないかという不安。

(月日が経つと、話すタイミングやなんだか今日は話せそうという時に、相手に伝えられるようになりました。)


そして、恐怖が私を支配しました。

ずっとこのままの状態で、私は一生を終えるのかしら?


今まで知らずに何か悪い行いをしていて、天罰なの?


あの人、ウイッグだよねって思われているんじゃないか?


変な病気になってるこの人、大丈夫かしら?


脱毛症でウイッグだと言われたけど、なんだか気を使うわよね?


いろんな勘ぐりが、私の精神を壊し始めた時、自分じゃなくなっていく恐怖で、とてもとても孤独で辛かったです。


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こんな、状況から抜け出す道を照らしてくれたのは家族と友達、お客様の存在でした。


応援してくれる人のためにも、私は強くならなければ!

病に負けること、自分に負けることは絶対にあってはならない!

目標を持ち、それに向かって行動しよう!

その時々に目標を持つことで、病を忘れ自分に自信を持つことができました。


私がこのように皆様に自分の病を伝え、自分を解放するきっかけは親友の言葉でした。

「そうか、そんなに悩んでいたんだ。でも、もう充分だよ。だって、今までたくさん苦しんだんだから、もう楽になっていいんじゃない?
もう少し、自分に優しくしてあげてね。」


「もし、ウイッグだと気づいて言わないのは優しさだよ!気を使ってるのとは違うよ!」


なんだか、肩の荷やら、足かせが軽くなった気がしました(^。^)


その後、海外に移住した親友からまた言葉を頂きました。


「凄く辛い時があるけど、そんな時に安部ちゃんを思い出すんだ。そうすると、自分の悩みがちっぽけに思えて、よし!頑張ろう!って思えるんだよ。」


神様はなぜ私にこのような病気を与えたのだろう、何か意味があるのかしら?

そんな事を考えた時がありましたが、意味が少しずつわかってきたように思えた親友の言葉でした。


現在の私の脱毛状況ですが、安定して生えてくる毛髪も増え、改善の兆しがあるのでは?と思える状態です。


今回、このような形で多くの方に私のことを知って頂き、脱毛症という病気を認知して頂きたいと思いました。


脱毛症のことを書くのは、とても勇気がいりましたが、今はとても穏やで晴れやかな気持ちです。


私の経験が誰かの役に立ち、前向きに生活できるきっかけになれたら凄く嬉しいです♪


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サロンのお客様やお友達が、これから迎える体調の変化、お仕事など、聞いてほしい悩みに寄り添える自分で在りたいと思っています。


特にサロンはマンツーマンで時間を過ごすこともあり、これまでもお客様の人生の岐路や生活の一部を聞かせて頂いておりました。


「自分の身近な方と繋がりがないから、愚痴もこぼせる」
と仰って頂いたことがあり、私の存在はネイルだけではない付加価値があるんだと気づくことができました。



これからも、明るく前向きに皆様との時間を過ごしていきたいと思っております。


どうぞよろしくお願いいたします!!


安部佳織