こんにちは。柴田です。

大変珍しいお仕事がありましたので、皆さんにご報告致しますニコニコ


一昨日、京都精華町の脳活動イメージセンター

で竹本先生の歌唱実験に参加して来ました。



MRIの中に入って、歌唱時に横隔膜、声道、舌がどのように動いているかの実験なんです。

前にお話しました、ア〰と鳴らした声帯の模型の上に、口の中をイメージした箱(例えばア の空間)を乗せると

アー という声になる

という竹本先生の研究発表を発声学会で拝聴して、感動した私は皆さんにそのままお伝えしました。

声帯には長さがありますが、声という音を作っているのは骨格や口の中の空間等などなんですよね。

そしてその声を出すのには大切な呼吸

横隔膜の動きです。

若い頃から自分の声の流れを可視化したいと願っていたので、夢が叶うチャンス!

この実験に参加させてもらえることになりました。


竹本先生チームと70回位のメールを交わして、いよいよ本番

朝から新幹線真ん中新幹線前で京都へ

そこから近鉄京都線、バスでいよいよ現地に着きました。

なーんと、受付にはアンドロイドの受付嬢が立っていて、何やら竹本先生と会話しています。

ド緊張していたので、写真を撮りそびれましたショボーン

竹本先生、京大出身で、ここのatrにお勤めだったそうです。

今は千葉工大の教授で、お硬い方と思いきや、気さくで気のつく素敵な紳士でした。


いよいよ実験に入ります。

横隔膜と声道

この2つを、なんと!MRIの中に入って画像を撮るのですあんぐりはてなマークびっくりマーク


ドキドキドキドキちょっとワクワクキョロキョロびっくり


まずは横隔膜から。

優しい技師の方が、横隔膜の上に撮影用の

マット??みたいな物を乗せて

足の位置にタオルを置いてくださったり、タオルをかけて下さり。

優しい言葉がけをしてくれました。

仰向けに寝た顔にはマスクのような物が置かれてそこにマイクがついています。

左耳は耳栓で塞いで

右耳にガイドの音を2聞くためのヘッドホン

目の前方には中で歌う歌唱タスクの楽譜


いよいよ入る時に、まるで一人でアトラクションに挑戦するような気分でした。

機械が上がりまーす

中に入りまーす


何もかも初めてでドキドキすぎびっくり


音のガイドをしてくださるのは、大阪芸大の高橋先生 とーっても柔らかくてお優しいんですおねがい

歌い手の方がガイドに徹していらっしゃいました。素晴らしいラブ

高橋先生のガイドに沿って、声楽の声、民謡風な声、ポピュラー声、合唱の声等など出していきます。

いくつものタスクを歌うのは結構難しくて、撮影時の結構大きな電子音のような音と音程が被ってわけわからなくなったりしましたが、そこを高橋先生が耳からガイドしてくださいます。


一回外に出て、次は声道の撮像

又同じタスクの繰り返しです。


声楽家の実験は多くされているようなので、民謡歌唱が大ウケにうけたらしく、、、

柴田さん〜こっちは大盛りあがりですよ〜の声かけが笑い泣き

民謡ー声楽ーポピュラーの順番に瞬時に声を変えて歌ってみたり

途中で、先生方の爆笑が聞こえて、私まで吹き出して歌えなくなったりしましたが、

初めて過ぎるこの体験はかなり面白いものでした。

先生方にも初めての知見だったそうで、この変わり身に大盛りあがりしたそうです。


2回の撮像を終え、外に出たら身体が結構冷えていて、ちょっとフラフラ魂が抜ける煽り

お優しい竹本先生が、すぐに熱いコーヒーを探しに走ってくださいましたコーヒー


人生であれほどコーヒーが身体を助けた事はなかったように思う、、、

竹本先生ありがとうございます泣くうさぎ

終了後は、

「貴重なデータと歌声に関する知見は、私たちの研究にとって大いに役立つものです。心より感謝申し上げます。」と高橋先生からメールをいただき胸をなでおろしました。


その貴重なデータというのが。。

あれですよ皆さん!

うたう会でよく私が歌う

エンヤ〜〜!の民謡発声

声楽と交互に歌うなんて誠に珍しいということで。

今まで色々使い分けていたかいがありました笑い泣き

この際だからと調子にのって、マンボバカンの一節も歌ってきました🎵


今回のやり取りと当日まで、とても親切にしてくださったかわいらしい戸田さんというお嬢さん 千葉工大の研究所の博士課程の方

 

この御三方のチームT研(勝手に名付けました飛び出すハート皆さんTなんだもん)は、来月ドイツの国際学会で研究発表があるそうてす。


私のデータが出来上がるのは、その後の夏の終わりごろだと思います。

横隔膜と声道の動きにご興味がある方は、データを共有しますのでご連絡くださいね。


今回の出会いをいただいた日本声楽発声学会と竹本研究の皆さんに、心から感謝しております。


データが出来上がったらディスカッションしていただけるかもしれないので、今から楽しみにしています。


この実験による可視化が、生徒様方皆さん

の発声に反映されていく事を願っています。




左から高橋先生 竹本先生 私(スッピンだからちゃんと見ないでね)戸田さん

高橋先生の前のキーボードで音を出してくれます

下は撮像中の技師様方



MRI(次の人が入ってます)