私はどうも負けず嫌いになってしまっていました
長男ベムを育てている間に…
そして娘べラを育ててさらに強くなり
次男ベロを育ててたくましくなっていました
もちろん病院などで「大変だ」ということは伝えていましたが
なんたって３人分なので
ちゃんと伝えなくてはならないことが多すぎて
泣いて伝えていたら話がめちゃくちゃになるので
冷静に話をするようになっていました
長男ベムが中学生
ベラとベロが小学生のころが
私の人生の中で1番大変な時期でした
このころは一人で声を殺してクッと泣くだけで
人前で涙をにじますこともなくなっていました
十数年 泣いて泣いて泣いて泣いて
泣いてもどうにもならなくて
涙も枯れて
自分がしっかり子供を支えなければと必死でした
本当につらい時
本当に大変な時
そんな時って泣く時間も余裕もないって知りました。
まだ私の住む地域では子供の精神障害の理解があまり進んでいなくて
ヘルパーさんが使えない時だったのですが
ベムが少し落ち着いてきたころ
子供の精神障害でもヘルパーさんが使えるかもしれないという話になり
地域の相談員という方を教えてもらいました。
その方にお会いしに行った場所…
それは成人した知的障害の方たちが寝泊まりして生活している
宿舎でした。
予約した時間に伺うと
相談員という方が出てこられましたが
「私では対応できかねるケースなんです…」
と自信がなさそうに言われました。
「今所長が来ますので」と下がられました。
相談員が対応しかねるケース…
うちはそういう家庭なんだ…
改めてそう思いました
そのあと現れた 私より少し年上くらいの男性が所長さんで
まず家庭の状況を教えてほしいといわれました。
私はいつもの通り冷静に
現状を、現実を、今までのことを簡単に伝えました。
簡単に…といっても１０分以上話していたと思います。
所長さんは黙って私の話を聞いて…
ひと呼吸おいてから一言…
「お母さん今までよくやってきたね＾＾
本当によくここまでやってきたね＾＾
ご苦労様m(_ _ )m」
頭を深々と下げて所長さんが言いました。
それは私にとって思わぬ言葉と行動でした…
私の目から一気に涙があふれて
声を出して泣きました。
この一言…
今まで誰も言われたことがなかった…
生きててよかったって思った時でした
がんばってきて良かったって心から思った瞬間でした
今までの涙が一気にあふれてなかなか止まりませんでした。
「一緒に世の中を変えていこうね。
もう一人じゃないからね。
お母さんを支えられる人を世の中に一緒に作ろうね。」
「あなたの育て方なら絶対子供たちは大丈夫だよ。
もうすぐ先が見えるときが絶対来るからね。
自分に自信を持って。
そうだ！
子供たちが安心できる状態にまで育ったら本を書いて！
お母さんみたいな人が本を書いたら
たくさんの人の心がきっと救われる。
あなたの経験が誰かを支えることができるよ！」
しゃくりあげて泣く私に所長さんはそういいました。
あれから何年たったんだろう…
本を書かなきゃってずっと思って育てました。
そしたら本当にトンネルの出口にたどり着きました
だから今このブログを書いています
本なんてすごいものは書けないけど
この機械音痴な私がブログを始めた理由です
こんな私のブログで本当に助かる人がいるの？
って思いながら始めましたが
コメント（ｽﾐﾏｾﾝ。現在はストップしています）や
メッセージや読者登録のさいにいただくお話を読んで
始めて良かったと思っています
そして皆さんからのメッセなどが私を支えてくださっています
ADHDやLD、アスぺという言葉をTVが取り上げたり
インターネットで発達障害についても
あっという間に調べられたり
身体・知的・精神の３障害が
以前よりはずっと同じような扱いになったり
特殊学級という名が
特別支援学級と言われるようになり
養護学校が
特別支援学校と言われるようになり
ドラマではうつ病の役を有名女優が演じたり
知的障害や自閉症の役を
人気の高いジャニーズの人が演じたり
最近ではアスぺの才能を勢力的に取り入れる企業も出てきて
私が苦労していた時代とは明らかに世の中が変わってきたけど
まだまだ理解されずに苦労しているお母さんがたくさんいる…
これはなんだか変わってない…
だから、ちょっとずつだけど
子育ての思い出や今の我が家の現状を
時々だけど
まだまだ書いていきたいと思います
みなさんのお役に立てれば幸いです
これからもよろしくお願いします
