開催国で圧倒的に地の利があるフランスと、
予選を１勝もできずに
グループ３位から薄氷を踏むような戦いで
決勝に進んできたポルトガル。
下馬評では圧倒的にフランス有利で、
一方的な展開すら予想できた。
それをこんなにエキサイティングな
決勝戦として演出してくれるなんて。
前半25分、クリスティアーノ・ロナウドが
負傷でピッチを後にすることに。
絶対的エースがピッチから消える展開に、
「ポルトガル終わった」と思った人は
たくさんいたはず。
けれどそうはならなかった。
サッカーは本当にやってみなければわからない。
ゴールにボール押し込んで、点数が多いほうが勝ち。
単純なゲームなのに、いろんな状況が絡み合って、
うまい選手がたくさんいて、強いチームが勝つとは
限らないから面白い。
時間と共にフランスを襲う
プレッシャー。
延長戦に入り、「それはないでしょう」という
ファールでポルトガルのＦＫ。
ここはフランスが凌ぎましたが、
その後、文句のつけようのない
豪快なゴールを決めた途中出場のエデル。
さっきのＦＫで試合が決まらなくて良かった。
この方がすっきり。
気づけば凡戦を予想していたカードは、
緊張の糸が張り詰めた大変な好ゲームとなっていた。
フランスとポルトガルの皆さん、
自分のチームをこの大舞台で一心不乱に応援できる
あなたたちがとっても羨ましい気がしましたよ。
負傷した膝をグルグルのテーピングで固めた
痛々しい姿のロナウドが
テクニカルエリアに出てきた。
まるで負けず嫌いの子どものように、
足引きずったまま飛び跳ねて、
声を張り上げて応援する。
本物のサッカー小僧なんだな。
それにして、
やっぱりサッカーって面白い！
負けましたけど、フランスチーム応援してました。
ちなみにジル―は髭がない方が好きです。
