危機 | 人生物語

危機

睡眠時間はバッチリ.時間どおりに目覚め,時間どおりに大学へ.


1限,無事終了.

2限の前にトイレへ.

さて,トイレを出ようと扉を開けた.と,そのとき

ちょうど人が通りかかり

‘ゴンッ’

その人がドアで額を強打.

こちら,心拍数が上昇.顔をうかがう.

やや顔をしかめてる.

さらに心拍数上昇.言葉が出ない.大丈夫ですか,なんて言えない(明らかに大丈夫ではない)

‘青くなってませんか?’

‘あ・・・少し腫れて・・・あ,だんだん腫れてます・・・’

‘今日お仕事なのに・・・’

とりあえず医務室へ行かなければ.

‘次,授業が入ってますよね?’

‘はい・・・授業ですか?’

‘はい・・・’

‘すみません’

‘いや・・・もぅ・・・’

‘あぁ・・・でも今日お仕事なのに・・・’

言葉にならない.

それにしてもお仕事を気にしてらっしゃる.

なんかの受付とか,接客の仕事かなぁ・・・きれいな人だしなぁ

あまりにもお仕事お仕事しつこいので,聞いてみた.

‘お仕事って何ですか?’

‘え?・・・モデルさん・・・’(!)

・・・はい?

なんですと!?

腫れさせただけでも焦ってるのに,そこにモデルとくればダブルパンチです.

さらに先生が

‘数日で腫れは消えると思うけど,万が一出血が脳のほうにしてしまったら,脳障害になることもあるから,異変を感じたら病院に行きなさいね’

なんかもぅ,唇の震えが止まりません.

結局,学籍番号と名前を残して,次の授業に行きました.


さらに,2限が終わって,友達が

‘掲示板見た?’

‘いや見てないけど’

‘あのね,名前が貼り出されてあったよ’

‘マジか!?’

確認しに行ってみる.

‘下記のものは1月25日までに○○(物理科担任)と面接を行うこと.’

だぁ・・・進級だ.絶対進級のことだ.

早速連絡をとり,今日,面接を行うことになりました.


なんか・・・心拍数が下がらない