受験前の免許は
普通一種(MT)←3年半前取得(教習所)
牽引一種←1年半前取得(教習所)
でした。
牽引一種は中型の牽引車で教習を行うんですが、トラックの免許持ってなくても取得できます。
つまり、法的には普通車しか運転できない人が中型トラックで教習することになるんですよね。
制度として変な感じがしますが、面白いです。
普通車→牽引 だと
エアブレーキの扱いが最初かなり難しかったです。
普通車と根本的に違います。(ちょっと踏み込むだけでビックリするほど効く)
牽引免許取ってからショックなく停車するバス運転士さんが冗談抜きで神様に見えるようになりました笑
【そもそもなぜ受験した?】
単に「取ってみたかったから!」です。
牽引二種免許は、牽引一種とは違い公安委員会指定教習所での教習が行われておらず、技能試験免除が使えません。
ということで手にするには試験場での一発試験を受けるしか道はないのです。
つまり、
牽引二種を持ってる=一発試験合格者
ということになるのでその箔が欲しくて笑
(あと単純に一発試験がどんなものか興味があった)
これを飲み会でバス会社の社員さんに話したら「その考え方昭和だね〜(^^」と言われましたw
また、牽引二種免許といえば使い道がないことでも有名です。
少し前までは東京都の西東京バスでトレーラーバス「青春号」が運行されていたため、それを運転したければ取得する必要がありました。
しかし、それも2023年で廃止に。↓
ということで現在の日本では持っていてもなんの役にも立たない免許が牽引二種免許になります笑
あとはバス会社に入社後、飲みの席で話のタネになってくれればバッチリですね😂
【教習所との違い】
1年半前に牽引一種を教習所で取得したと記述しましたが、今回の府中試験場のコースは教習所とは違い難しいところが2つありましたので紹介します。
①方向転換が狭い
1つ目が方向転換です。
航空写真ですが、府中試験場の方向転換の道幅が教習所と比べて結構狭いんです...。
バックする時に教習所と同じ感覚で寄せたりハンドルを切ってしまうとトレーラーの頭が外側にはみ出してしまいます。
この場所で方向転換を決めるには最初から車体をかなり凹側に寄せた上で荷台の内タイヤを縁石ギリギリに沿わせるように後退しないと入りません。
また、凹部分から出る際も道幅のせいで頭を大きくは前に出さないため、内輪差で内側後輪がかなりギリギリになります。一旦前進→後退で出る方向の逆に幅寄せをしてから出ることをおすすめします。
②踏切手前が坂になっている
2つ目としては踏切です。
牽引の課題に「坂道発進」はありませんが、
府中試験場の踏切は線路部分までが緩やかな坂になっており、実質的には坂道発進課題と化しています。
私は恥ずかしながらここで大苦戦しました...(中型車のホイールパークって癖があって普通車のサイドブレーキ感覚だとうまく坂道発進できないんですよ...はい...言い訳です笑)
まあこの程度の坂道発進すらできない人に免許を交付するのもおかしな話ですが、「坂道発進ないから安心だぜ」と余裕をこいてしまう私のような人は、技能試験本番で動揺してしまうと思いますので把握しておいた方が良いでしょうね...。
【感想】
ここまで苦労や試行錯誤して運転免許に挑戦したことがなかったのでとてつもない達成感が味わえて気持ちいい。
あとは単純にマニュアルのトレーラーを運転できたのが楽しかったです。トラックって目線高いしディーゼルエンジンがトルクフルだし運転するのがすごく面白いんです。4500円払って20分も乗り回せるなんて最高でした。借りたら1時間1万円じゃ済まないだろうし、そもそも中型免許ないから運転できません笑
手数料とか交通費合わせてなんだかんだ合計2万円以上かかってますが、一発試験挑戦してみて本当によかったと思います。
あとは関わる試験所職員の方皆さんに「牽引二種?珍しいねw」と構ってもらえるのが嬉しかったです笑
【技能試験挑戦記録】
最後に、技能試験が終わる度につけていた反省記録を共有します。
もし、府中の一発試験で牽引取る方がいらっしゃったら参考にしてみてください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【参考】
Aコース
指定速度→方向転換→S字→踏切
Bコース
踏切→方向転換→指定速度→S字
【1回目】
車両:いすゞ
結果:方向転換後試験中止
Bコース
・踏切手前の坂道で1速に入れたつもりが入っていなくて、かなりの距離後退(減点分おわり)
→躊躇せずホイールパークを使い後退を防ぐ
・左バックで方向変換、一発で入れられたものの出口で左前輪を引っかける
→一度切り返しで出やすいように寄せると良い
・方向変換の後の一時停止、加速に手間取り優先道路の車両を妨害
→速やかに加速すべし
・その後の加速で3から4に入らなかった。シンクロがない?
・T字路の三角形も踏んじゃダメ?(他の受験者に聞くのがいいかも)→踏んでもいいらしい!(2回目に質問)
・方向変換から出る時、逆ハンドル切ってもいいの?
→多分平気(2回目で指摘されず)
【2回目】
車両:いすゞ
結果:祝最後まで完走
Aコース
・右バックでもっと後輪を寄せれば左前輪引っ掛けない
・再バックのとき後方確認忘れ
・信号交差点はしっかり小回り(大回り指摘された)
・クラッチはちょっと遠いくらいでちょうど良いかも
・踏切発進で一度エンスト。なんとか通過できた2回目も、ホイールパーク解除後かなりノッキングしてエンストしかけたので気をつけよう...
・S字の車両感覚はバッチリ!
【3回目】
車両:いすゞ
結果:エンストしまくり試験中止(コース的には完走)
Aコース
ふみきりでエンストしまくり(4回 試験中止)
指定速度の後の減速シフトもショックが大きいと指摘
→クラッチ優しく
他にミスはないとのこと←進歩だぞ。次こそ。
【4回目】
車両:いすゞ
結果:完走!合格!
Aコース
方向転換の右バックで左前タイヤを縁石擦ってしまい減点。他は大丈夫で合格。
踏切手前の坂道発進も1回目以来のホイールパーク無しでやってみた。ノッキングも無く過去1スムーズに一発クリア!(気持ちよかった)
ブレーキを踏んで停止
↓
シフトを2速に入れる
↓
クラッチを徐々に離して半クラになりかけ(エンジン回転少し下がったら)で止める
↓
ブレーキを離してトラックが後退しないことを確認
↓
ゆっくりアクセルを踏み込む
↓
トラックが進み出したら慎重にクラッチを離す
でいけた。
合格後、路上で運転する時はバックする時膨らむと、歩行者や自転車を轢いてしまいかねないので気をつけてくださいとアドバイスを受けました。ありがとうございます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
改めて、これでご飯を食べてるプロドライバーの皆さんはすげえなあ...と思わされた数ヶ月間でした ^_^
お世話になった試験場職員の皆さんもありがとうございました!
気を張ってたので疲れました笑
京王バスで帰ります〜






