「々」のキモチ。 | 固茹日記

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はーどぼいるどな俺がお届けするロマンティック活劇的日常




キモチシリーズ第二弾。
文中よく見かける「々」のキモチ…

地味な彼は常に何を思ふ………

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みなさん、こんばんは。
【々】です。
みなさんは僕の事漢字だとおもっていませんか?
それはどうかなぁ。ふふふ。
試しに漢和辞典ひいてみて下さい。
僕なんかどこにも無いですよね。
昭和二十一年十一月十六日、吉田茂さんが首相の時に
内閣告示32号で発表された当用漢字表にものってませんよ。
えぇ。
ちなみに、本名は『繰り返し記号』っていいます。
「IDEOGRAPHIC ITERATION MARK」
なんて英名まであったりするんですけどね、ココダケの話し。
「JIS漢字辞典」なんかでは『おなじ』『くりかえし』『のま』なんて
別名まで与えられちゃってます。
んでもってね、一部の人たちからは
和製漢字として認められてはいるんですよ。フフ。

漢字?記号?
いやね、正直な話し、僕もね、童話に出てくるこうもりみたいには
なりたくなかったんで、自分のルーツを調べる旅に出てみましたよ。
僕のルーツはね、漢語ですよ漢語。フフ。
わかります?漢語。
そそ、
「あ、田中さん、元気になってよかったですね。検温しましょうか?」
「あ、駄目よ、田中さん、元気になったからって、個室だからって」
「イケナイワ、他の患者さんがまってるものぉ」
って、それは、『看護婦』じゃぁ~。
ってなんちゅうぼけさせるんですか。いやらしいなぁ。もぉ。フフ。
話しを戻してっと。
漢語。っていうか、中国の言葉ですかね。
そいでね同じ字を繰り返す時に二の字点っていうのを使うんですよ。
黒々だったら、黒っていう字の下にちっこく『二』ってかくんですけど
その二の字点がダイナミックに進化してメルヘンチックに変化した
その姿こそが僕『々』なんですねぇ。しってました?しってましたぁ?
って、僕もさっき知ったばっかなんですけどね。フフ。
どこをどうひっくりかえしたら『ニ』が『々』になるって?
そんな事、僕がしりたいですよ。
生命誕生の神秘ってやつですか?
さしずめ「コウノトリ様のごきげん次第」といったトコでしょうかね。
フフ。

こんな僕ですけど家族もいるんですよ。
妹には『ゝ』
弟には『〃』
兄なんか『く』なぁんて書いて文章ごと同じ事の繰り返しなんて
離れ業できちゃうんですよ。羨ましいですよ。エリートですから。
あとはいとこに『ヽ』『ヾ』『ゞ』とかがいます。
変わった奴には『仝』なんてのもいるんですよ。フフ。

え?フフって言うの気持ち悪い?
そうですか。自分でも薄々気付いてはいたんです。
ある意味ストーカーですもんね。
一人じゃ何もできないから、他の漢字にへばりついてね。
フフ。

でも、それでもいいんです。
僕の存在のおかげで、皆さんが少しでも余分な筋力を使わなくて
すむんでしたら。
それに、同じ漢字二つ並ぶと違和感あるでしょ?
黒黒とした塊→気持ち悪いでしょ?
細細と生活→ちっとも細そうじゃないでしょ?
津津浦浦→なんかチートイみたいでやでしょ?
ですから、いいんです。フフ。
ストーカーでも。

あ、時間がきたみたいですね。
僕はこれで、失礼します。
今日もどっかの文章でお目にかかりましょう。
それでは。

そうそう、今、とっても居心地のいい場所は、
【松嶋菜々子】の菜々(←ココ)
【藤崎奈々子】の奈々(←ココ)
【大塚寧々】の寧々(←ココ)
やっぱかわいい子の名前に入ってるって思うと…。
フフ。

【ミヤコ蝶々】の蝶々(←ココ)って、いやぁ~~~~。

※ミヤコ蝶々フェチの方、申し訳ございません。