ジャズヴォーカリスト高田恵美のブログ

ジャズヴォーカリスト高田恵美のブログ

一度きりの人生を前を向いて生きていくために

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2年にわたる新型コロナウィルスのパンデミックに続いて、

ロシア軍によるウクライナ侵攻は出口が見えず、

心が痛む毎日です。

かつてレナード・バーンスタイン

「私たちミュージシャンにとっての暴力に対する答えは、

ただ悲しんだり怒ったりすることだけではなく、

これまで以上に音楽を熱心に、美しく、真心込めて奏でることだ。」

と言っていましたが、

わたしもそうしたいと思います。

平和を願って!

争いのない世界を願って!

 

4月3日の自宅からのオンラインライブでは、

少しの時間でも気持ちが軽くなるようなショーになればと思っています。

テーマは『希望』

私たちの背景に満開の桜が見える予定です。

もしかすると少し散ってしまっているかもですが.....

ぜひご覧になってくださいね!

 

高田恵美 オンライン・ライブ・ショー@ホーム #2

43日(日) 午後2時より(ショータイムは40分を予定)

共演:大友孝彰(Keys)

Facebook Live での配信です。時間になりましたらリンク先のページにライブ動画がアップされます。
投げ銭は PayPal.me をご利用いただけます。※Paypalのアカウントが必要です。

 

この桜の木を背景にライブやります!

 

そして3月は自宅で1曲レコーディングをしました!

子供の頃からずっとバッハの『ト長調のメヌエット』だと思っていた曲が、

実はもともとペツォールトが作曲したものでした..... 

ペツォールトさん、ごめんなさい!

皆様も必ず耳にしたことのある、可愛くて踊り出したくなるような曲。

日本語の歌詞をつけて歌ってみました。

その後1965年にアメリカで、

『ラヴァーズ・コンチェルト』というポップソングに4/4拍子でアレンジされました。

こちらは英語で歌っています。

気に入っていただけたらチャンネル登録と“いいね”をいただけると嬉しいです!

 

ちょうど1週間前、

ウクライナに対するロシアの軍事侵攻が始まりました。

 

ウクライナの罪なき人々に

残忍な攻撃を続けるプーチン大統領は気が狂っているとしか思えないし、

命の価値をわからない人が一国の指導者であり続けていることがおかしい.....。
こんな形で母国をあとにしなくてはならなかったり、

戦うことを余儀なくされているウクライナの人たちの思いを考えると、

胸が張り裂けそうです。

 

いったい世界はどこに向かっていくのでしょう?

私ができることは

少しばかりの寄付金と「戦争反対」の署名で声をあげるくらい……。
そんなことを考えて、この1週間眠れぬ夜を過ごしました。

 

そして今朝、久しぶりにニューヨークにいる師匠、マリオンと話をしました。

-- 「戦争が嫌」とか「プーチンが大嫌い」と言っていても、結局自分自身が苦しくなるだけだし、ウクライナに行って戦うことができるわけでもない。

-- だからネガティブな言葉を使わずに平和を願おう。平和を願って歌い続けよう。
Don’t say "hate war", say "LOVE PEACE"!

 

その通りだと思いました。

私は私にできることをするしかないのです。

そして音楽の持つパワーを通して、

平和への願いを伝え続けたいと思います。

 

12日目。

翌日午前中の便で日本に戻るのでえーん

最終日は細かいことだけどいろいろとやること満載... 

 

アパートのスーパー(社長みたいな立場の人)に

〜(12/7その1参照)〜

お世話になったお礼にワインを持っていきミーティング。

またしばらくの間部屋を空けるので

「留守の間またよろしくお願いします!!

 

その後はプラプラと散歩しながら

師匠や友人にお別れの挨拶に行ったり.....えーん

戻って部屋の大掃除・・・といっても小さな部屋だからすぐ終わる、笑

パッキング・・・いつもだいたい30分で終わる、笑 

 

街を歩いていると、サンクスギビングも終わったので

クリスマスツリー屋さんがたくさん!

Mom & Pop Storeにもツリーがたくさん置いてあった。

マム・アンド・ポップ・ストアーとは家族経営の小さなお店。

日本にも昔は『○○商店』という小さなお店がたくさんあって、

子供の頃よくおつかいに行ったものだ。

今ではほとんどスーパーとコンビニになっちゃっているけど.....

マンハッタンにはまだこういうお店がたくさん残っているのです。

そこが私にとってのマンハッタンの魅力の一つドキドキラブラブ

 

あー、クリスマスまでいたかったなあ。。。ぐすん

 

 

 

夕食はいつも集まるワイン好きの友人たちと近所の恒例のお店に。

ここのお店は何を食べても美味しいし、

ハンパない数のワインが置いてある。

そしてソムリエさんのセンスが良くて、

ちょっと他のお店では飲めないものを薦めてくれる100点

楽しかった!

「2月にまた来るよ〜」って約束したけど、

それは無理だったね泣泣

 

翌日朝早くアパートを出発。

ニューアーク・リバティー国際空港に着き

PCRの陰性証明書を持って行くも、

日本に向かう人たちは別窓口に行かねばならず、

ちょっと面倒ショックだったけど無事通過。

ラッキーなことにビジネスクラスにアップグレード!爆  笑口笛

窓から摩天楼ビル群にサヨナラをした後はひたすら寝る!ぐぅぐぅぐぅぐぅぐぅぐぅぐぅぐぅぐぅぐぅ

 

成田到着後が大変だった〜。ダウン

まず日本入国者は40分くらい機内で待たされたショボーン

新たな変異株(オミクロン)が見つかったことを受け、

日本政府がちょうど外国人の入国を停止したため

空港はガラガラびっくり

でも全ての書類のチェック、

位置情報・健康状態の報告アプリのインストール、

唾液で抗原検査と結果待ちで、結局2時間くらいかかったショボーン汗

そして帰宅には公共交通機関を使えないので家族に迎えに来てもらった。

迎えがない場合は自腹でハイヤー!

東京の自宅まで4万円かかるガーン

家族に感謝ビックリマーク合格

 

隔離期間も含め、日本入国に際してのハードルはまだまだ高いね。

私はギリギリ10日間の自宅隔離で済んだけど、

その後どんどんエスカレートして、

現段階では外国人入国は引き続き停止、

日本人も指定の宿泊施設で待機しなくてはならないらしい...ガーン

(渡航先によって期間が決まる)

 

今回のニューヨーク滞在は少し短かすぎるって

ずっと悶々としていたのだけれど、

結果的にはものすごくラッキーなタイミングだった。

私がニューヨークを発った後、

あちらの感染状況もとんでもないことになってしまって...

友人たちも必要最小限の外出にしているようです。

 

帰国後のホテル待機がなくなるまでは、ちょっと行けないね。

またしばらくかかるんだろうなあ汗汗汗汗汗

日本で頑張りますアップ目キラキラ

 

ということで

「2年ぶりにニューヨークに行ってまいりました!」は

今回が最終章です。

ずっと続けて読んでくださった皆さま、ありがとうございました!飛び出すハート

落ち着かない日が続きますが、お元気でお過ごしくださいね!晴れ

 

おまけ犬

荷物をとって税関検査に進もうとしたら、

かわいいワンちゃんが私のキャリーケースに寄ってきました。

いつもみていた大型犬ではなく、

ぬいぐるみのような小さな犬(ビーグル犬)で、

思わず撫でてしまいそうなくらいかわいい!恋の矢

どうも私のキャリーケースが怪しかったようです。

そういえば.....

機内で食べようとして持参したみかんオレンジが2つと

食べ残したサンドイッチが!

とられた〜大泣き

生まれて初めて税関でワンちゃんにつかまりましたてへぺろ

みなさんも気をつけましょう!

写真は撮れなかったので、自宅で長年一緒にいるコの写真を笑

 

11日目。

この日はここ数ヶ月『美術とジャズとNY』のテーマで、

友人と一緒に月一で続けていたクラブハウスをやる予定。

日本では土曜日の夜9時から・・・つまりNYは朝7時。

いつもはワイン片手に、でもこの日はコーヒー片手にコーヒー

2年ぶりにニューヨークに戻ってきて感じたことや空気感をたくさん伝えたくて。

このブログにはシリーズで書いていますが、それを1時間くらいでまとめた感じかな。

NYに住んでいたことがある方や、現在NYに住んでいる方も参加してくれて

楽しい時間になりましたニコニコ

 

そういえばお土産も自分のものも一切買い物していなかったことに突然気づくびっくりマーク

友人からZabar’s(ゼイバーズ)のミニトートバッグを頼まれたんだったガーン

『2年ぶりにニューヨークに行ってまいりました!その4』で、

大好きなお店Zabar’sについては後ほど詳しく書き加えたいと意思表示していたはず..... 

そう本当に大好きなお店なのですラブ

 

1934年オープンってことは88年目!びっくり

ブロードウェイ西80丁目で

最初は4畳半(22 foot wide)くらいの小さなお店から始め、

いまや約2000平米!

創業者のルイ・ゼイバーズは“クオリティー”にこだわる人で、

コーヒーも自分で焙煎し、

魚やそれをスモークする燻製場も、

自分で足を運びチェックをして納得したものしか使わなかったらしいです。

 

そしてルイが3人の息子たちに教え込んだことは

Respect the customer (お客様を大切にしなさい)” 

Never ever stint on quality (品質を絶対に落とすな)” 

Offer fair value (適正な価格を提供しなさい)” 

Keep searching for the new and wonderful (常に新しくて素晴らしいものに目を向け続けなさい)“

すばらしい〜〜100点100点100点

これって音楽の世界でも同じことが言えると思う...

きっとどの世界でも同じだよね音譜

 

ルイは49歳で亡くなってしまい、

長男であるソウルは大学を辞め21歳という若さで後を継ぎました。

父親の教えを守り母リリアン(1995年に亡くなるまで)と弟(次男のスタンリー)と一緒に店を続けてきたそうです。

末の弟のイーライは経営の考え方が合わず、イーストサイドのマディソン東80丁目に1973年からお店を出しています。

ちょうどセントラルパークを挟んで対角線上。

行ったことがあるけれど私はやっぱりZabar’sの方が好きだなあアップ

庶民的なのがいい合格

 

もう25年くらい前だけれど、初めてお店に入った時に、

驚くほどのオリーブとチーズの種類、

スモークサーモン、ハム、パン、デリ(出来和えのおかず)に目を見張った目

特にスモークサーモンは世界一だと思う!

私は北海道出身でサーモンにはうるさい(笑)のだけど、ほんとうに絶品ラブラブ

オーダーしてからお兄さんが切ってくれるのだけど、待っている間に必ず一枚試食をくれる。

だいたいお腹を空かせて行くので、これがまた嬉しい恋の矢

先日2年ぶりに行ったら、いつものお兄さんの白髪が増えていて...。

初めて会った時のことを考えると、もう何十年も経っているんだから当たり前か。

でも感慨深かった。その分私も歳取ってるんだよねガーン

サンクスギビングの前日で、他のお客さんが「明日は休み?」と聞いたら、

「まさか!366日休みなんてないよ」って。

 

ルイさんが言っていた「お客様を大切に」という姿勢が自然に染み付いているお店。

高齢のおじいちゃんやおばあちゃんは買い物にくると、話が長くて終わらなくなる人が多い。

そういう人たちのことを「忙しいからまた後でね」なんて放り出さない。

彼らが話し終わるまでニコニコ相槌をうちながら聞いてあげる。

決して作業の手は休めないけど。

ここに来るとホッとする。

人間らしい温かい繋がりがあるからラブラブ

だからZabar’sが大好きなのです!!

ずっと変わらないでいてほしいなあ。。

 

ここのトートバッグは丈夫で、楽譜も沢山すっぽり入るので長年ずっと愛用しています。

友人にはこれよりも2回りくらい小さいミニ版をお土産に。

 

そしてもう一つ好きなお店Fairway(フェアウェイ)まで歩き、

大好物のオーガニックピーナッツバターを購入。

小腹が空くとクラッカーやバナナにつけて食べるのです口笛

美味しいんだビックリマーク

小さめのコンテーナーに幾つかにわけて購入。

こぼれないようにガムテープをしっかりと貼り付けて日本に持って帰ってきました。

 

夜は先日のクリスマスソングレコーディングの打ち上げ音譜音譜音譜

本当に嬉しいことがあった時に行く特別な場所”Tavern On The Green(タバーン・オン・ザ・グリーン)”はセントラルパーク内(西66丁目あたり)にあるレストラン・バー。

 

こちらもなんとZabar’sと同じ年1934年のオープン!びっくり

著名人が数多く訪れていますが、

ジョンレノンが生前、息子さんのお誕生日のお祝いはいつもこちらだったらしい。

でも2009年に倒産し閉店。

そして2014年に再オープン!

私の一枚目のCDのリリース記念が2014年12月、ここでお祝いしてもらいましたビックリマーク

嬉しかったなあラブ

格別に美味しいレストランではないと思うのだけど、

それでも他の場所にはない不思議な魅力があるドキドキ

きっとセントラルパークの魔法だねキラキラキラキラキラキラ

だから特別なお祝いの時に来たくなるんだよね。 

 

 

今日も楽しい1日が終わった。

あと残り1日で帰国。。えーん

 

(次回最終章に続く)

新年おめでとうございます鏡餅門松お年玉

(早くも1ヶ月が過ぎようとしていますが、笑)

皆さまにとって2022年が明るく笑顔にあふれる年になりますように!飛び出すハート

 

2ヶ月が過ぎてしまったけど、あとほんの少しなので

「2年ぶりにニューヨークへ行ってまいりました」の続きを完成させますびっくりマーク

 

10日目、この日はブラックフライデー。

サンクスギビングの翌日の金曜日のこと。

アメリカ中のデパートや小売店などで大セールをやります。

「ブラック」は買い物客が殺到して混雑する様子や、

売り上げが伸びて黒字になるイメージと聞いています。

 

私のこの日のミッションはPCR検査。

日本に帰国するためには搭乗72時間以内にPCR検査をし、

厚生労働省指定のフォームに

採取検体、検査法、結果、結果判明日、検体採取日時を記入してもらわなければならず、

医療機関名、住所と医者の直筆サインが必要。

アメリカ入国時は英文のワクチン接種証明書と

3日以内のPCR陰性証明(メールを見せるだけでもOK)のみ必要で、

入国後も隔離期間なし!

日本は厳しいショボーン

3日ほど前にこの厚生労働省のフォームに対応してくれる医療機関を探し、

近所のクリニックや無料で検査を提供しているところ(街中にある!)に聞いて回るも、

やはり日本の検疫が求めている検査証明に対応してくれるところは見つからなかったえーん

結局、総領事館のHPで紹介している医療機関しか選択肢なし。

一つずつ電話してみる。

これが、メチャクチャ高い!

検査+証明書で350ドルとか250ドルとか...

「えっ?嘘でしょう?」びっくり

おまけにブラックフライデーの日は休みのクリニックも多くヒヤヒヤした!

とにかくPCRを受けなくては帰国できないからね...

ラッキーなことに180ドルでやってくれる医療機関を見つけ

(決して安いわけではないけれどむかつき)

しかもその日に一枠だけ空きがあり助かった昇天

 

そんなわけでミッドタウンにあるTクリニックに向かう。

34番街で地下鉄を降りると、またまた凄い数の人が〜〜!

セール目指してお店の前に並んでいるんだね。。

とにかく人を避けながら、クリニックに辿り着き、

無事に検査を受けられたのでしたニコニコ

 

ホッとした帰り道、ちょっと歩きながら写真をパチリ。

  

 

そして人が並んでいない空いているお店でブラウスを購入!

60%オフだからね、お得だ〜。洋服を買ったのも2年ぶりでした〜口笛

 

夜はやはり2年ぶりのジャズクラブMezzrow。

Mezzrowの姉妹店、Smallsは私のジャズの原点。

この近辺に来ると、すっかりその頃に気持ちが戻る音符ルンルン

Ted Rosenthal(テッド・ローゼンタール)のトリオ。

ベースのNちゃんの応援に行ったのだけど、

一緒に行った友人とテッドに仲良しの共通の友人がいることが判明し盛り上がった。

NYはこういうのが面白いんだよね!

テッドのピアノを聴くのは久しぶりだったけど、

なんだか前に聴いた時よりもとっても良く感じた。

そんなに好きではなかったスタンダード曲が

彼の魔法にかかって魅力的になっていたハート

歌ってみたくなった。

 

NYは日本よりも厳しい規制がずっと続いていたから、

お店でライブをやれること自体が本当にありがたいことなんだって

演奏者は余計感じてしまうんだろうなって思った。

それが音に出る音符

聴きに来る人たちの気持ちも同じなのだと思う。

それにしてもあまりにも混み混みで緊張したキョロキョロ

 

とても寒い日だったけれど、大好きな友人たちと

素晴らしい音楽で温かくなって帰宅ピンクハートラブラブ

あと2日かあ。

短すぎる泣

仕方ないね...

 

(次回に続く)