さくらちゃんのお姉ちゃんの名前は、ユナといった。清楚な感じの、1つ下の高校3年生だ。肌は白く、身長は172cmもある。モデル体型で、可愛いというよりは綺麗な風貌だった。
年が近いのもあって、話しやすかった。しまいには、
「私にも勉強教えて」
と言って、リビングの机に自分の勉強道具を広げて待ってることもある。
彼女は、看護専門学校に通っていた。
「看護学生に教えることなんてないよな」
と思っていたが、レベルが低かったので、仕方なく
「Hは水素、Oは酸素で…」
「小数の筆算は…」
といったところから始めた。
姉妹で頭の出来の差があり過ぎて、本当に姉妹かを疑う。
正直、バカだなぁと見下していた。別に苦手意識は無かったが、こんな人種もいるんだな、と思った。
彼女いわく、都道府県は100個あり、東京は埼玉の上にあるらしい。
月日が経って、冬になった。彼女は翌年には、看護の専門学校に通うらしい。
偶然にも、私のバイト先のハンバーガー屋の近くだった。
彼女に、高校を卒業するから良いバイト先を紹介してくれとせがまれ、私はしょうがなくハンバーガー屋を紹介することになった。
こうして、私と彼女は一緒にハンバーガー屋で働くことになった。
その頃の私は、彼女が月に数百万を稼いだ経験があることなんて、知る由もなかった。
そんなことを見せる事もなく、彼女は健気にハンバーガー屋で働き始めた。
時給最低賃金の交通費支給なし。そんな労働環境で、私も次第にフェードアウトしていった。
しかし、彼女はまるで私の帰りを待っているかのように、ハンバーガー屋のレジを打ち続けていた。
たまたまのバイト被りの日には、少し照れ臭そうに笑顔を見せてくれた。