塾講師を始めて二年目の冬。
冬期講習で一クラスを担当した私ですが、初めて壁にぶつかりました。
当時私は二十歳そこそこ。生徒達とは気軽に話せる反面、注意をしたり叱ることができず、度重なる宿題忘れなどにも対応できませんでした。
塾長には、「もっと叱れ!」と繰り返し言われながらも、実行できず。
次第に、塾のバイトが苦痛になりつつありました。
とはいえ、卒業した塾です。簡単にやめるわけにもいきません。
そんなある日。私は風邪をひき、塾を休みました。
その後の授業日。出勤した私の元に生徒達がやってきて、謝られたのでした。
「先生、ごめんね。私たちのせいで塾長に怒られたでしょう?」
私が休んだ日に、塾で何があったのか、私は今も知りません。
塾長に叱られることはありませんでしたが、自分の未熟さを痛感しました。
そして何よりも、生徒達の気持ちが心に響いた瞬間でした。
その年の卒業祝賀会で、一人の生徒に言われました。
「先生に教えてもらってよかったよ」
それは、私が塾のアルバイトを始めてから初めて感じたこの仕事の楽しさであり、喜びでした。
こんな喜びをもらえる世界なのだということに、初めて気付いたのでした。
冬期講習で一クラスを担当した私ですが、初めて壁にぶつかりました。
当時私は二十歳そこそこ。生徒達とは気軽に話せる反面、注意をしたり叱ることができず、度重なる宿題忘れなどにも対応できませんでした。
塾長には、「もっと叱れ!」と繰り返し言われながらも、実行できず。
次第に、塾のバイトが苦痛になりつつありました。
とはいえ、卒業した塾です。簡単にやめるわけにもいきません。
そんなある日。私は風邪をひき、塾を休みました。
その後の授業日。出勤した私の元に生徒達がやってきて、謝られたのでした。
「先生、ごめんね。私たちのせいで塾長に怒られたでしょう?」
私が休んだ日に、塾で何があったのか、私は今も知りません。
塾長に叱られることはありませんでしたが、自分の未熟さを痛感しました。
そして何よりも、生徒達の気持ちが心に響いた瞬間でした。
その年の卒業祝賀会で、一人の生徒に言われました。
「先生に教えてもらってよかったよ」
それは、私が塾のアルバイトを始めてから初めて感じたこの仕事の楽しさであり、喜びでした。
こんな喜びをもらえる世界なのだということに、初めて気付いたのでした。