「お部屋が決まりました。今日はとりあえず、個室に入っていただくことになりました。」

「?!!!」

 

どうして、個室という結論になったかというと、

私はCD腸炎と呼ばれる薬剤性腸炎の可能性が高く、院内感染の恐れがあるからなのです。

 

つまり、CD腸炎を引き起こす菌は、健康な人には感染しないけれど、看護師さんや医療スタッフを通じて、入院中の免疫が落ちている患者さんに何らかの形で入ってしまうと大変だからという理由で簡単にいうと、隔離です。


もうちょっと詳しく書いておくと、

CD腸炎のCDとは、クロストリジオイデス・ディフィシルの略で、通常は感染症の治療のために抗菌薬を使用した後に発生します。

 

治療のために使った抗菌薬が多くの良い細菌を殺してしまい、腸内細菌のバランスが崩れます。そうすると、CDという細菌がやたらと元気になり、下痢や大腸の炎症(大腸炎)を引き起こす毒素をガンガン作り出すので、その結果、下痢になったり、場合によっては大腸炎、さらに酷くなると偽膜性腸炎を引き起こすというものです。

 

同じCD菌の中でもたくさんの種類の株があって、かなり多くの毒素を作って重度の病気を引き起こして命に関わるようなケースに至ってしまう菌株もあるようです。

 

そういう悪質度の高い株だと、『再発の可能性が高い』ほか、『伝播しやすく』、『抗菌薬療法にあまり反応しない』ということらしいのです。

 

後に、改めてCD腸炎について調べみると、そして治療も軽症の場合と重症の場合、最初の場合の治療薬が異なっていることが後で調べてみてわかりました。私が使った薬から見ても、重症だったことがわかりました。

 

ということは、かなり強力な菌株だった可能性が・・・

 

危ない、危ない、入院して良かった! もしこのまま家にいたら、周りの方にうつしてしまった可能性も・・・(入院の必要性を判断して下さったクリニックの名医に感謝)