アメリカは、高校までが義務教育だ。
高校は単位制なので、規定単位が履修出来ていれば、満期4年間通わなくても卒業出来るようだ。

大まかな括りで単位を認めているようなので、日本の高校よりも簡単な内容や少ない授業数、やや分野の偏った履修をしても、卒業することは出来そうだ。
学ぶ意欲の高い人は、自ら希望して難しいクラスを履修する。高いレベルの国内大学一年次への入学を希望する場合、難しいクラスの履修数や、その成績が重要になる。他にも部活動やボランティア活動など、様々なことが入学審査の対象になるが、兎にも角にも、難易度の高いクラスの履修+良い成績がなければ話にならない。だから多くの人が、高校入学時から、綿密な履修プランをたて、挑んでいる様子だ。

 義務教育である高校を卒業する為に学ぶことと、国内大学進学を目指して高校で学ぶことは、多分、全く違う。両者は同じ学校に在籍はしているものの、各学年必修基礎科目が同じ時限でなければ、交わる機会が無いことも十分ありえる。

大学進学を考えると、自然と履修内容が似てきて、授業を受ける顔ぶれも自然と重なり、それが一学年に700人近く在籍する学内で、実際に顔を合わせ、共に授業を受けるメンバーとなる。

決められたクラスで一律に、各分野満遍なく、同レベルの教育を、同時限に受ける日本の高校とは、全く異なるやり方だ。

アメリカの高校生は、卒業時の知識や学力、学内での交流、授業での体験や学習内容に、かなりの個人差があるように思える。

どちらのやり方合っているかは、人によるのかもしれない。