この写真は、リビングの天井。

高くて広い天井には、何故か照明が無い。

リビングに限ったことではなく、他の部屋の天井にも照明が無い。有ってせいぜい、部屋の柱の影に付けられた、小さな間接照明くらいだ。だから夜になると、ベットサイドや部屋の隅に、別途ランプが必要になる。

外が暗くなるにつれ、家の中も暗くなる。ランプの光は、昼間ほどの明るさはないので、夜はボンヤリした光の中で過ごす。手元に光が必要な時は、小さな照明で手元だけを照らす。

日本の家屋は、ほとんどの場合、天井の真ん中に照明がある。夜になったら、昼間の様な明るさで部屋を照らす。

アメリカの照明に慣れた、今になって思う。

「あれだけの明るさが、必要だったのだろうか…」

日本家屋の夜が、もっと暗いものになったら、電気代も浮くだろうし、何より、夜がもっと夜らしくなるだろう。

 以前行った小旅行で、父が夜通し8時間運転した時、真夜中に街灯が無い道がずっと続いて、ちょっと不安になったことがあった。でも、街灯の無い夜道でも、車のランプが路上のラインを照らし、反射板がカーブを教えてくれて、問題無く走行出来ていた。

日本は、どんなに人気の無い場所でも、街灯がきちんと設置されていて、夜になると煌々と誰もいない道を照らしている。

全国津々浦々の街灯設置は、大変な作業であったろうし、今も、それらのメンテナンスは大変だろうと想像する。公共の道路の灯なのだから、当然、税金で設置され、税金でメンテナンスが行われているのだろう。事故や犯罪を無くす、安全安心の為の設置なのだろうか。

そういえば、近所に、人が通った時だけ点灯する街灯がある。

いっそのこと、昔の人の様に、外出の際は提灯を持って歩いてはどうだろうか。一番フレシキブルで、一番安上がりだ。

人の動きについて来る照明ドローンがあったら、それも良いかもしれない。