こんにちは!diasalon森永です
今日は、来週水曜日(16日)に横浜店にて行いますます、こちらのイベント
『原始反射の統合ワークって何??』というお声を頂きましたので、少しご説明してみようと思います
私がご担当させて頂いたお客様には、すでに取り入れさせて頂いていることもあるかと思いますが…
そもそものお話ですが、みなさんコリとか、体が固まってしまう状態は、どうやって引き起こされていると思いますか?
それらはすべて、神経系を伝って、脳からの意識的・無意識的な指令によって動かされています。
これはつまりどういうことかというと…
どんなに頑張ってコリをほぐしても、その部位の筋肉を固めなさい!という指令が脳から出ている状態のままでは、何も変わらないということです
姿勢的な要因からそれが起こっている場合はまだいいです
猫背やストレートネックなど、体にとって負担な姿勢をとってしまう要因は、必ずどこかの筋肉の収縮・弛緩ならアンバランスさによって引き起こされます
つまり、変なところが縮んで引っ張られていると、本来あるべき楽な姿勢がとれなくなるということです
そうであれば、その要因の箇所の縮みを取り除いてあげれば、楽な姿勢に戻ることができます
なのですが…
難しいのは、そういった要因がなく、その箇所の筋肉がそれ単体で縮んでしまっている場合や、
姿勢を悪くしている要因の筋肉が縮んでいる理由が、同じくそれ単体で縮もうとしてしまっている場合です
これはもう、『脳からの指令を切ってもらう』しか、方法がなくなってしまいます
それは、私たちセラピストがどんなに頑張って施術をしても、どうしても影響できない部分です。
お客様それぞれに、自分でスイッチOFFしてもらうしか、方法がないのです
そして、現場での体感として、体のコリの要因の約半分はそういったものが原因であるように私は感じています
どうしてそうなってしまうのか?
これにも色々な原因があります。
自律神経の緊張や、その人それぞれの体の感覚のクセの場合などなど…
ひとくくりには言えないのですが、
その原因の中でも大きな割合を占めているのが『原始反射の活性化』なのではないかと考えております
原始反射
原始反射とは、赤ちゃんがお母さんのお腹の外の環境に適応して生きていくために必要な機能で、無意識に出る赤ちゃんの反応や姿勢のこと
これは、人間の成長の過程で発生・統合されていく自然な反応で、成長過程に応じて色々な反応があります。
ですが、本来であれば大人になるにつれて反射的な動き(考えなくても勝手にでちゃう)は無くなっていくはずのものなのですが、様々な理由でそれが体に残ったままになっている人が殆どなのです
そうすると何が困るかというと…
本人の望んでいないところで、体が勝手に反応してしまうので、逆にストレスになってしまうということです。
例えば1番初期の段階で出てくる反射で体に恐怖麻痺反射というものがあります
これは赤ちゃんがまだお腹の中にいる時に出てくる反射で、母体に何かストレスが生じても、肩・首・体を固めて、そのストレスから自身の体を守るためのものです。
とにかく、外から何かダメージがあっても、ぎゅっと固まっていれば、多少は傷が少なくすむかもしれませんよね
これはそういった反応です
ですが、この反射が体に残ったままになると、とにかく少しでもストレスを感じると体が固まってしまう、不安で動けなくなる!という反応になってしまいます
要は、必要以上にストレスに弱くなるということですね
その次に多い反射にモロー反射というものがあります
これは生後4ヶ月頃から見られる反射で、急に大きな音がしたり明るくなったりすると、体をビクッとさせ、その後バンザイをするような姿勢をとります。
これは、外部から何か敵がやってきた時に咄嗟に反応し、その後親(や他の自分を守ってくれる存在)に助けを求める為の仕草です。
つまりは、『戦うか?!逃げるか?!』という2択の行動を咄嗟にとるようにさせているわけです
この反射が大人になっても体に残っていると、起こった現象に対して極端な2択をしてしまいがちになります。
ストレスを感じるととにかくその対象を攻撃したくなったり、逆にすぐに逃げ出したくなったり、そういったことが起こりやすくなります
逆に、いつも過剰に頑張ってしまったり、物事のやめ時がわからなくなるっていうのも、モロー反射の特徴だったりします
他にも、こんな特徴が当てはまるなと感じる方は、原始反射の活性化の影響を日々受けながら過ごしているかもしれません
- ストレス耐性が低い
- 肌、音、視覚的な変化などへの感覚過敏
- 状況が変わったり、驚くような出来事が嫌い
- 柔軟に対応できない
- 疲れやすい
- すぐに息をつめる(止める)
- 人前で恥をかくような状況が怖い
- 自己信頼、肯定感が低い
- 愛情を受け取るのも表現するのも苦手
- 自己否定が強い
- 極度な恐れ、被害的な妄想
- 新しい活動を嫌う、特に誰かと比較されたり、優劣が出るような活動
- かんしゃくをおこす
- 突然の音、光、刺激による感覚過敏反応
- 新しい状況や活動への参加対応が難しい
- 衝動的な振る舞い
- 被転導性(思考や注意がそれやすい)
- 不安、特に予期不安(未来への不安)
- 感情的、社会的な未熟さ
- 偏食、食品添加物への過敏
- 活動過多(ハイパーアクティビティ)
- ADHD
- 副腎疲労症候群、アレルギー、喘息、慢性的な病気
- ストレス状況で固まる(考えることと動くことが同時にできない)
(本当は好きなのに、「嫌い!」というなど)
近年よく言われる、HSPやADHDなども、原始反射との関連が深いのではないかとも言われています
日々人の体に触らせて頂いて、色んな方と接していて思うのは、
人間って一般的に思われているより完璧なものではなくて、精神も肉体も思っているよりかなり不完全で歪な状態の中を生きています
色んな発達障害はとりあえず基準を設けて名前をつけているけど、みんなそれぞれ少しずつ発達障害で当たり前なんじゃないかと私は感じています笑
だからこそ、自分の体に興味を持って、ひとりひとりが対話しながら、自分の体のできているところ・できていないところのクセを、理解して付き合っていくことが1番大切です
その為にまずは原始反射を統合していくことは、過剰なストレスに日々晒されている状態を改善していくことができます
長くなってしまいましたが、統合ワークは今までの施術ではアプローチできなかった部分を変化させることのできる新しい可能性です
ご興味あれば是非、16日のイベントや普段の施術の中でも、お声かけください
\残1枠です/