そういえば、病気かもしれないって思ってからずっと弱気だった。

そりゃそうだ。

生命を脅かす病気だと知って

ひるまないわけがない。

そんな色んな葛藤を経て

今自分に必要なのは強気だと思った。

病院の先生に消えそうな声で答える気の毒な私ではなく、積極的に治療する強気な私でいたい。

思えば今までの人生でもそうだったはず。

何かに挑むとき、

例えば50人くらいの女性だらけの職場で

辞めていく人がどんどんいても

私は屈しなかった。

嫌な思いもしたけれど、いつも強気だった。

「そちらが嫌ってようが、

私の方が嫌ってるから‼︎」

しんどい時は心の中でそうやって自分を上にしていたし、むしろ面白くなってきた!上等だ!くらい自分を奮い立たせてた。

めっちゃ強気な気持ちが滲み出てるのか、

きっと絡んだら面倒な人としてそっとされていたのかも。

すっかり忘れていたけど、私はそんな人だった。

その職場がなくなるまで10年いたし、

その後転職してからも

嫌な上司に対しても、そうやって心を強くもっているうちに、むしろ上司から気を遣われる人になってた。

嫌う人と、嫌われる人

迷惑かける人、かけられる人

勝つ人、負ける人

全ては対になっていて

どちらかになるかは自分で選択できると信じていたんだ。

何かに立ち向かう時は

優しい気が弱い私では太刀打ちできない

誰かに偉そうにするわけではない

ただ自分の意志を強くもつ

強気じゃないと、

「あ、これはイケる!大丈夫だ!」

と思えないから。

死んだよな目では、本気で大丈夫だと思えないはず。

それでも病状が思い通りではなくても

そこは天に委ねる。

そして動揺の振り子を大きく振らない。

今までに、本気で絶望した事がある。

それは家族の問題で

もう二度と笑ったりする日など来ないだろうなって思うくらいに、なかなか立ち直れず

職場で普通に振る舞うのもつらくて

なんなら何もなさそうな周りを見るのもつらくて

「いくら自分が頑張っても無駄な事ってあるなら、何を頑張っても意味ないじゃん」って思ったりしてた。

あの頃の私はそれこそ弱気でビクビクしていた。

何もかもが怖かった。

だけど大丈夫だった。

あれから時間はかかったけれど、大丈夫になってた。

みんな笑えているし、乗り越えた。

そして避けては通れない事で、それでよかったんだと思えるようになってた。

そう、大丈夫なんだよ。

ビクビクしなくていい。

現実はどうであれ、強気でいる。

自分がどうやって乗り越えてきたのかを思い出した。