Dressmaker(縫製師)という仕事の人達は、「動く」ということが嫌いな人達が多いようだ。

 

 

うちのDressmakerは、世界的に有名なフランスの超一流ラグジュアリーブランドで服を作っていた人の弟子なだけあって、色々と細かい。

 

 

だけど、1日のほとんどを前傾姿勢の俯き加減で、だまーって黙々と作業する姿は、長年1日中、歌って踊る生活をしてきた私から見ると、ちょっと異様で、心配になる。

 

 

だって、あれじゃ、筋肉も関節も、固まっちゃうよ・・・。

 

数十年後、どんなおばあちゃんになるか、一目瞭然だよ・・・。

 

 

と余計なお世話かもしれないけれども、私、この「繊維業」を受け継いだのはいいけれど、全く縫えないし、何も出来ないので、うちのアトリエで働いてくれている Dressmaker には、しっかり元気で、おばあちゃんになっても縫い続けて欲しいので、昨日から、

 

 

Strech & Wake Up Training

(ストレッチと目覚めのトレーニング)

 

 

と題して、約1時間、無理のないストレッチと筋力トレーニングを始めた。

 

 

私も、日本にいると、どうしても太ってしまうので、丁度いい!!

 

 

私も1ヶ月後、現役時代と同じとまではいかなくとも、腹筋割れるだろうか。

 

 

 

 

 

私は実は、「衣装」を着ることが多い生活をしてきた。

 

 

2016年に伯父が亡くなるまで、日本とアメリカ、そしてカナダの3カ国を移動して、エンターテイメントの仕事のみをしていた私は、自分自身が毎日着る服は、ほとんどが「ダンスウェア」か、「衣装」か、「ワンピース」だった。

 

 

普段着に「ワンピース」が多かった理由は、ただひとつ・・・。

 

 

全部脱いだら1回で着れる楽な服である。 

 

 

と、いうこと。

 

 

本当に、恥ずかしい堕落した考えからなのであるが、これ、小学生からずーっとそうなのである。

 

 

朝、起きるのが苦手すぎる私に、どうにか「ちゃんと」させたかった母親は、全部脱いだら、スポッと着れて、なんとか「普通の女の子」に見えるように・・・という苦肉の策だったらしい。

 

 

でもそこから数十年経っても、私の「着飾る」という感覚の行き着く所は同じだったところに少々驚き、そして呆れるが、やっぱり何を置いても

 

 

とにかく、楽なこと。

 

 

これ、鉄則である。

 

 

そういう意味では、エンターテイメントの世界、特に舞台の上で生きることはとにかく「着る」という点で、これほど楽な世界はない。

 


劇場の幕が開けば、あとは、シーンに合わせて、用意されている衣装を順番通りに着れば良い。

 

 

そして、それは、有能な衣装部さんによって、すばらしく考え抜かれていて、シーンにピッタリ合う服であり、私のサイズで作ってもらっているから、サイズにしてもデザインにしても、私にとってもピッタリ服なのである。

 

 

そうして考えてみると、普段着だって、舞台と同じく「衣装」を用意しておけば、何も考えずに、スポッと着れるのではないか・・・。

 

 

 

うちはどちらにしても、伯父が急逝した後、うちの事業(繊維業)を少しだけ受け継ぎ、「友達のために服を作る」・・・というコンセプトの小さなブランドを細々とやっている。

 

 

ファッショナブルな業界の友達のために、うちの一流の腕を持ったドレスメーカー達が服を作っているのであって、私は何もしてないのだが、今まで、私のための服は「サンプル」という名の、試し製作のためのものだった。

 

 

自分の服なんかどうでもいい私は、何も気にせず、とりあえず、あまっているものを着ていたのだが、この際、この究極なズボラな私も、ちゃんと自分の原型を作ってもらおう。

 

 

そして、究極に何も考えずに日々、服を着れるように、「衣装」的なものを揃えていってみようかな・・・。

 

 

それが、1番、楽なのでは・・・。

 

 

 

そんなことを思った今日。

 

 

 

 

突然だけど、今日の満月で、やっぱり決意した。

 

 

毎日毎日、朝から、何を着るか考えるのって、本気で面倒だ。

 

 

どっちにしても、他の人の目なんか気にしないんだし、考えること、決めなきゃいけないことは、山ほどあるのだから、やっぱり、私は、もう、普段着のチョイスを2択にすることに決めた。

 

 

 

人生の3分の1は、この格好で過ごしてきた動きやすい「ダンスウェア」。

 

そして、

 

「私服」と言われれば、小さい頃からこれを着せられてきた「ワンピース」。

 

 

とにかく、普段着は全て、この2種類の中から選ぶことにする。

 

 

本当に、この2種類の服で過ごせるのかどうかは分からないけれども、ひとまず、今日から始めてみる。

 

 

まずは、1日も早く、ワードローブをこの2種類に絞り、これ以外の服を捨てることからだな!!

 

 

完全に着るものを決め切れる日が来たら、その時、私はきっと「解放される」に違いない。

 

毎朝、服を選ぶことから・・・。

 

 

とりあえず、どんな風に、効率よく毎日を過ごせる日が来るか、記録に残してみたいと思う。

 

 

こんなブログを読む人がいるかどうかは分からないけれども、スタート。

 

 

 

Thanks for reading!

 

 

Amy xo