イングランドプレミアリーグ第26節。注目の判定・注目の試合をピックアップし、簡単に講評する。

 

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Referee topics

 

ルイス・スミスのスプリントを見よ。
期待大の若きレフェリー。

 

 ブライトン vs エヴァートン
(Referee: トニー・ハリントン VAR: デーヴィッド・クーテ)

 

81分、オナナへのタックルでギルモアにレッドカードが提示された。ボールに向けて出した右足裏がオナナの足首から脛のあたりに入っている。悪意は感じないが、勢いもあっただけに、レッドカードはやむなしだろう。

 

 クリスタルパレス vs バーンリー
(Referee: ルイス・スミス VAR: マイケル・サリスバリー)

 

35分、自陣でボールを奪われたブラウンヒルが相手を引き倒して前進を阻止。ゴール正面で行く手にはGKのトラフォードのみ…となると、DOGSO(決定機阻止)であり、一発退場はやむを得ない。

 

75分にはフランサがビチーニョに倒されてPK。パレスのカウンターの場面だったが、スミス主審はフルスプリントで展開に付いていき、非常に近い距離で事象を見極めることができた。ビチーニョはボールにチャレンジしようとしたが、フランサに先にボールを突かれて空振り。結果的にフランサを巻き込んで倒しているので、ファウルという判断で妥当だろう。

 

終了間際のバーンリーのゴールは、VARレコメンドによるOFR(オン・フィールド・レビュー)の末に取り消しに。シュートの瞬間、オフサイドポジションにいたトレゾールがGKの前に立つ形になっており、視野が遮られている以上は、オフサイドを採らざるを得ない。

 

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各試合の講評

 

前線に比べて
中盤から後ろは層が薄め。

 

 ボーンマス vs マンチェスター・C

 

カップ戦で生き残った結果、例のごとく過密日程に挑むことになるのが、この時期のシティの常だ。しかし今シーズンは終盤に合わせたかのように負傷者が続々と復帰し、放出を最小限に抑えてドクなどの戦力を拡充した2列目は多士済々。ハーランドはいまだ本調子とは言えないコンディション&ゴールフィーリングだが、前線は上質なターンオーバーができている。
 
課題になりそうなのは最終ライン。グヴァルディオルを加えて拡充したとはいえ、ストーンズやアカンジが怪我がちで、ルベン・ディアスとアケーの稼働率が高くなっている。特にアケーは明らかにフィットネスが重そうで、連戦の蓄積疲労が出てきている印象だ。元々は負傷が多いタイプだっただけに、終盤戦での筋肉系の怪我は避けたいところだが…。
 
そしてベップの最大の悩みはやはり、代役不在のロドリだろう。コヴァチッチやマテウス・ヌニェスにアンカー適性はやはりなく、フェルナンジーニョ、ギュンドアンという重鎮が去って以来、アンカーは控え不在の状態が続いている。来期以降は補強なども考慮するとして、ひとまず今季終盤戦はロドリの健康体を祈るほかない。