Asiana 214便
※字ばっかりですので、飛行機に興味のない方はスルーしてくださいね!
既に世界中に報道されているように、今朝11時28分にサンフランシスコ国際空港でアシアナ航空のボーイング777型機が着陸に失敗して大破し、炎上しました。
近くでよく使う空港での事故であり、とても気になります。
時間から見て成田発のANA8便の直後に着陸予定だったようです。
昼からTVニュースはこの話しで持ちきりです。
まだ原因不明ですが、リアルタイムで飛行機の情報がアップされるサイトには興味深いデータがあったので記載しておきます。
以下は、Asiana 214便のフライトログの一部です。
11時28分のログを最後に途絶えており、状況は「不明」になっています。
不明じゃなくて不時着してます!
時 分 機首 速度 高度 上昇率
11 26 298° 178 1,700 -1,020
11 26 297° 169 1,400 -1,380
11 27 299° 145 800 -1,380
11 27 297° 141 600 -1,320
11 27 298° 134 400 -900
11 27 297° 123 300 -840
11 27 298° 109 100 -120
11 28 294° 85 200 120
驚くべきは、最後に上昇率がプラスに転じて高度を上げているということです。
サンフランシスコの滑走路は湾内の埋立地にあり、海面より3m程高くなっています。(Google Map Find Altitudeによる)
海面スレスレまで高度を落としてからリカバリーしたということでしょうか。
そしてもう一つ着目すべきは、速度が異常に遅い点。
着陸速度は重量にもよりますがおおよそ130ノット前後と思います。
着陸前に通常の着陸速度を下回っていると思いますし、最後のデータ(85ノット)では失速速度以下のようです。
この二つから推測して、最終段階で進入角度より低くなり慌てて機首を引き上げた可能性が推測できます。
着陸時に進入角度より低くなった場合は、スロットル入れて速度を付けることにより回復させるのが基本ですが、大型ジェット機の場合はレスポンスが悪いので技量が必要です。
機首を引き上げると、一瞬は揚力を得られますが直後にはフラップの抵抗で速度が落ち余計に沈みます。
このときに失速速度を下回ると、ドスンと降りることになるのですが、ここでドンケツした可能性が高いのではないでしょうか。
風は地図方位で210°から6ノットなので弱い横風でした。
機首は最終データが294°になっています。
これは磁方位280°の滑走路28Lに対して正しい向きに進入しています。(磁方位と地図方位が約14°差があるため)
ところがそれ以前はその寸前まで3~4°機首を風下に向けており、着陸前の低速飛行では不自然な気がします。
本来、正面からアプローチしていたら機首は風上に向けてあり、着陸時に正対させればライン取りが真っ直ぐになります。
風上側から風下に機首を向けてアプローチした場合、ファイナルで滑走路に正対させても機は風下に流れていき、機首方位とフライトパスは異なります。
その場合、左翼を下げて左脚からタッチダウンするようにすれば正対出来る(正しいフライトパスになる)のですが、左翼を下げる操作をしたときには既に高度が足りなかったと推測できます。
到着機はそもそも滑走路にアライン出来ていなかった可能性があり、それに気を取られて高度を見誤った可能性が高いのではないかと思います。
接地した護岸をみると、滑走路中心より右側に接地しています。
また、写真を見ると左翼のエンジンは根元からもぎ取られ、同時に外側の前縁フラップも脱落しています。
メインギアも折れて散乱している状態から考えると、左エンジンもしくはメインギアが護岸に接触しそのまま胴体後部も激しく衝突し、後部は大破、そのまま左に傾いたまま滑走路を横切り、右のエンジンも脱落して炎上…。
…というのが、データから私レベルの人が推測する事故のなりゆきといったところです。
ニュースでは2名の方がお亡くなりになったと報道されています。
そのほか、Samsungやfacebookの取締役も搭乗していたという同機。
不幸な着陸失敗ですが、ともすればもっと激しいクラッシュにもなっていた可能性があると思われます。
亡くなられた方の御冥福をお祈りします。
私もよく着陸時に教官から速度が遅いと注意されることがありました。
気をつけます!