西から昇る夕陽②
前回のつづき。
西の層雲は、西に向かうにつれて雲頂が下がっており、機窓から西を見ていると、層雲の上から太陽が昇り始めました。
西から昇る太陽は初めて見ました。
正確に言うと昇っているわけではないのですが、夕陽が再び雲の上から顔を出すことは、地上では見られないのではないかと思います。
先ほどまで暗く沈んでいた眼下の雲が、茜色に輝きはじめました。
飛ぶ飛行機より下の空にある薄い層雲が一気に色づき、夕焼けになりました。
この2色のコントラストを、視線の高さを境に上下に見ることも、珍しいのかなと思います。
そうです、夕焼けを下に見ているんですね。
地上も、心なしか明るくなったように感じられますが、気のせいでしょうか…。
そして短い逆さ夕焼けは終わりを告げ、夕暮れ時を演出した太陽は、やがてロッキー山脈の向こうへと沈んでゆきました。
今度はもう昇ってきません。
主翼のリーディング・エッジは、わずかに空に残った夕焼けを惜しむように反射させていました。
眼下の雲は輝きを失い、下に広がる広大な大地と共に暗い夜を迎えます。
飛行機はやがてデンバーに近づき、高度を落とし始めました。
かすかに見える広大な農地は、薄ら雪化粧をしているようでした。
近づく目的地のデンバーは、マイル・ハイ・エアポートと言い、標高がおよそ1マイル(1600m)程あります。
平らな土地ですが標高の高い台地であり、冬場の気象は厳しい空港です。
おわり。
あれ…?
昇った夕陽の写真が無いじゃん…、という突っ込みが想定されますが、昇った夕陽は窓が激しく写り込み見苦しいので、撮りませんでした。
飛行機の窓って、プラスチックだし傷だらけで汚れているので、直射光が当たっているときの撮影は難しいのでした。
La Guardia発Denver行き、United航空より
Have a wonderful Weekend!




