これも現実。これが現実。
私は、東日本大震災後の日曜日から、仕事などがあるためにアメリカに行っており、昨日帰国しました。
震災後の月曜日の打合せでは、当然のごとく震災の話題からスタートしました。
ニュースでも連日のように報道していますが、日本の報道とはどこか異なります。
とりわけニュースで時間を割かれているのが、福島第一原発の話題です。
日本と同じように、専門家を呼んで解説を入れているようですが、ニュースは早口なので何言っているかよくわかりません。
そんな中でも、ニュースの見出しに「HOW TO HELP JAPAN」などと出ていると、ちょっと涙が出ます(涙腺弱すぎでしょうか??)。
しかし、何日も滞在していると、報道の内容が少し気になりだしました。
アメリカ外務省は、日本に滞在しているアメリカ人に対して周囲80km以内に立ち入らないよう通告しているといいます。
日本は30km、明らかに温度差を感じます。
報道も半分以上が原発に関する内容です。
ニュースの見出しもおかしくなってきました。
これが日本に原爆を落とした国の人の言う事かとさえ思ってしまいそうです。

※見出し訳:アメリカ西海岸の港は日本によってどのような影響を受けるのでしょうか?
帰国日の朝、ホテルを出るときにエレベーターの中でホテルの従業員とこんな会話をしました。
従業員「これから出発か? 滞在はどうだった?」
みやっち「そうだ。 とても良かったよ。」
従業員「これからどこに行くのか?」
みやっち「日本に帰るんだ。」
従業員「おぉぉぉ」
みやっち「日本は地震と津波で大変な状況だよ。」
従業員「そうだな、大変だな、特に原発は。」
みやっち「・・・」
ここでドアが開いたので「気をつけて」「サンキュー」という月並みな会話でエレベーターを後にしたが、私の頭の中にはちょっと別の感情が湧き上がってしまいました。
これが朝一番でボーとしていなかったら感情的になってキレていたかもしれません。
確かに原発も大変な事になっていますが、私が大変だといったのは、街が壊滅し多くの犠牲者が出ている事であって、原発のことを言ったつもりではありませんでした。
上記のようにキレていたら、「原発はたいした事ないよ、広島や長崎と比べたらね。」と言ってしまっていたところでした。
まぁ、無駄な争いをしなくて済みました。
チェックアウトして、空港までの送迎バスに乗ると、どこかのエアラインのクルーが乗っていました。話題はやっぱり原発のこと。
どうやら、大気中の放射能汚染がある中で飛行機が飛んだら、自分たちは大丈夫なのかという話しをしていたようです。
朝のニュースのせいでしょうか、一般人に不安を与えているのは、過剰に反応しているとも思える報道のせいとも思えます。
しかしながら、そういう不安が出てきても仕方が無いかと思います。
と、思いきや、そのクルーが降りた空港のターミナルは、「United Express Domestic」。
要するにユナイテッド航空の子会社で、大きな空港から周囲1~2時間くらいの小さな町を結ぶバスみたいな小さな国内線の飛行機を運行するクルーだったのです。
日本へ行く国際線のクルーならまだしも・・・。
そして極めつけは出発日の朝刊のUSA TODAYです。
一面の見出しは「NO DONOR RUSH TO AID JAPAN」。
私ははじめ、意味が理解できませんでした。
要するに「日本を助ける提供者はたくさんいない」という意味です。
記事を読んでみると、「日本は世界3番目の経済大国であり自給自足社会であるのが理由だろう。日本は高度に開発された工業化国家でありハイチやインドネシアのような大きな需要が無い。ハイチやインドネシアは大半が最も貧しい国である。」と書いてあります。
要するに日本人はお金持ちだし援助が無くても復興できる工業国だという見方をされているようです。
どのくらいの寄付が集まったかの比較も出ていました。
2001. 9.11 NYテロ後2週間 609百万ドル
2004.12.26 インド洋津波後7日 247百万ドル
2005. 8.28 ハリケーンカトリーナ後7日 547百万ドル
2010. 1.12 ハイチM7.0地震後7日 296百万ドル
2011. 3.11 日本M9.0地震後6日 49百万ドル
公共の事業で道路やインフラは直っても、今すぐ必要な水や食料、医療、そして被災者の住居や町が復旧するにはそれなりの援助などが必要な事は明らかなのに、かなり冷めた目で見られているという感じがしてなりません。
一方で、レディー・ガガやチャーリー・シーンがチャリティーを始めたことなども記載されており、日本で人気のスターは少しでも日本のためにと活動してくれている事には感謝します。
日本では韓流スターが寄付金を送ってくれた事も報道されていますね。
私もアメリカの災害時には小銭程度の寄付でしたが、今回は少し大きめの寄付をしました。
私が今出来ること、寄付ぐらいしかありませんが、少しでも何かの役に立てばと祈るばかりです。
日本を助けるのは、やっぱり日本でしかないなと思います。
写真は、上:サンフランシスコ・Union Squareで見つけたハートのオブジェ 2011年3月
下:3月17日朝のFOX NEWSより

