欧州序盤はグリーンスパンFRB議長の議会証言が、米経済の明るい見通しを示す観測と今朝方プール米セントルイス地区連銀総裁が「米経済のファンダメンタルズは強固であり、インフレは抑制されている。市場の金利先高観は妥当な予想」とコメントしたこと受けて、米国債利回りが上昇していることを好感したドル買いが優勢。夕方に入って参入した欧州勢を中心に、対ユーロやスイスフランでドルを買い上げる動き。前日は東京市場が休場で商いに乏しかっただけに、きょうに入って調整一巡感から再びドル買いを買い上げ、ユーロ/ドルも下落し1.20ドル割れ。112円付近からの輸出企業のドル売りを背景に短期的にポジションをドル・ショート/円・ロングにしていた参加者が、ドルを買い戻し。ドル/円は一時112.75円まで上昇。欧州勢の買いに短期筋が追随し、ドル買いを誘発するストップロスを巻き込みつつ、8日につけた高値112.60円を上抜けました。
一方、中国人民銀行は、金融政策を討議する会議(年2回)終了後、日本時間17:45頃声明を発表。「今年下半期は、安定した金融政策を続ける。中国経済のパフォーマンスは健全であり、為替制度の改革は着実に進める。人民元改革は、中国自身のニーズに基づき、為替相場は基本的に均衡の取れた妥当な水準で安定的に維持する。また、長期ローンの過剰な伸びはコントロールされている」としました。市場の反応は限定的。
豪ドルは、0.7550米ドルの高値まで上伸後、オプション絡みの売りの観測で、上値を抑えられました。グリーンスパン議長の証言は楽観的な米景気認識が示され、米追加利上げ観測が強まり、米ドルの支援材料になるとみられています。豪債券先物は、グリーンスパン議長が議会証言で米追加利上げの余地を残すとの観測から続落、約1カ月ぶりの安値をつけています。豪ドルは軟調な商品相場にもかかわらず、他通貨に対しては上伸。先週発行された豪ドル建て債への需要が豪ドル上昇の一因。また、イングランド銀行が近く利下げする可能性があるとの観測を背景に、豪ドルは金利格差にも助けられ、対英ポンドで1豪ドル0.43ポンド台に乗せ、1997年10月以来の高値。今後、豪ドルの地合いは注意が必要です。
日本5月景気先行指数(確報値)36.4%、5月景気一致指数(確報値)60.0%。6月工作機械受注前年比(確報値)は10.8%となっています。6月14・15日の日銀会合議事要旨は、水野委員は「当預残下げないと、短期市場の機能は回復しない」とし、当預25~30兆円を新提案、現状維持に反対。福間委員は「なお書きを修正前の文言に戻すことが適当。巨額の当預は市場機能を妨げ、金融規律低下へ繋がる」とし、当預27~32兆円を引き続き提案、現状維持に反対。水野議案、福間議案ともに8対1で否決し、現在の量的緩和政策の枠組み堅持が重要であるとの認識を委員は共有。委員の多くは、「景気が踊り場にある中で金融調節変更すると緩和後退と誤解されるリスク」、1人の委員は、「慎重な当預減額は将来の選択肢の一つ、景気踊り場では現状継続が適当。オペ期間の短期化を進めるべき」という認識を示しています。日経平均株価終値は6円16銭高の1万1764円84銭で取引終了。
また、5月仏経営収支29億ユーロの赤字(前月は35億ユーロの赤字)。6月独生産者物価指数は、0.5%(前年比4.6%)でした。