そのまま、彼は歩いて二時間の距離にある警察署へ駆け込んだ。
市長宅前で自殺すると言っていたのに。
警察署で彼は、
「助けて下さい。どうして良いか分かりません」
と泣きついた。
警察とは、そういう人を助ける機関ではない。
結局、警察は保健所職員を再度呼び出した。

そこで、彼は署員と保健所職員から、
更生保護施設に行って更生することが必要と諭された。
彼の反応は、
「説教はもうたくさんです!!」
そう一方的に叫んで、部屋から出て行ったそうだ。

保健所職員が警察署から帰ろうとすると、
ロビーで彼が待ち構えていた。
「お世話になったから、挨拶だけでも」
そう言って保健所職員に言葉をかけたらしい。
それから、
「助けて下さい。もう一回、あの病院に入院させてください」
と泣きついてきた。
保健所職員は、初診時も同席していたし、ケア会議にも参加し、
ついさっきも「説教はもうたくさん」と言われたばかりである。

職員は、改めて彼に語りかけた。
「あなたは、たくさんの人から助けてもらったのです。
長い時間話し合って、やり直すための道筋も作ってもらった。
それなのに、あなたは、我慢はイヤ、努力もイヤという態度しか示さない。
もう、これ以上の手は貸せない。病院に入院できるはずもない。
更生保護施設に行くか、実家に頭を下げて帰るか。
いずれにしても、道は示しました。あとは、あなたが決めて下さい」

それから彼がどうなったのか。
今のところ、誰も知らない。

結局、彼は「自殺する」とでも言えば病院が止めてくれると思ったのだろう。
ところが、呆気なく退院させられてしまった。
おそらく、彼は今までずっと、同じような手段で切り抜けてきたのだ。
自殺すると言ったり、実際にカミソリの刃を飲んだり、針を飲んだりしていたようだ。
カミソリも針も、「紙に包んで飲むから、怪我はしないんです」とのことだった。

いわゆる人格障害の部類に入る人だったのだろう。

それから、刑務所は、もう少し更生に力を入れて欲しい。
何年か懲らしめて外に出すだけでは、あまり意味がない。
再犯を繰り返すだけだ。


ところが、一ヶ月後、驚きの結末を聞いた。







ジョーアニキ伝説はしばし待たれよ!!
東京ジョー★asジョー松阿弥 THE ROCK'N-ROLL ACTORMAN★


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