ダウン症について

『ダウン』は、1866年にイギリスの医師であるJ.ラングドン・ダウンが
最初にこの症候群について論文を書いたことからつけられた。
決して英語の“down”から来ているものではない。
ダウン症は、染色体が通常より1本多いことで起こる。
知的発達の遅れ、心疾患などを伴うことのある先天性症候群である。
21番目の染色体が1本多いタイプがほとんどで、
21トリソミー(21番染色体が三本あるということ)と呼ばれることもある。


ここではダウン症について医学的な治療法やリハビリの方法について述べるわけではありません。
そのような大事な話はヤフーで『ダウン症』を検索すれば沢山出てくるし、
ダウン症児を持つご家族が作られたホームページも沢山あります。



さて、意外に思われるかもしれませんが、受精したからって妊娠するわけではありません。
受精した後に着床しなくては妊娠とは言えないからです。
で、男女とも全く問題のない二人が排卵日に性交しても、実は受精する確率はかなり低いのです。
4割とも2割とも言われています。
次に着床ですが、これは受精したうちの3割前後がうまく着床すると言われているようです。
そして、うまく着床したとしても、そこから10ヶ月ほど順調に成長しなくてはなりません。
推定によると、全妊娠の50%が自然流産に終わり、
その半数が染色体異常によると示唆されています(ラングマン人体発生学 第8版)。
これらの確率をくぐり抜けて生き延びて生まれてくるのが、赤ちゃんです。
ダウン症などの先天的異常のある接合子(精子と卵子が受精したもの)は、
着床してもなかなか成長せずに、先に述べた自然流産に終わることがほとんどです。
特に母体の状態が悪い場合は、ダウン症の子は生まれてくることができません。
接合子は外部の環境に非常に敏感だからです。
母親がアルコール中毒だったり麻薬漬けだったりすると、正常な接合子でさえ、
もの凄い悪影響を受けてしまいます。
異常接合子ならばすぐに死んでしまうでしょう。
異常接合子はかなり良い環境でないと、成長して生まれてくることができないのです。
つまり、

ダウン症の赤ちゃんは、お母さんの体がかなり良い環境だったから生まれてくることができた

ということです。
お母さんの体を良い環境にするためには、お母さんの健康に細心の注意を払い、
お母さんは栄養をしっかり摂ったり、アルコールやタバコの煙に注意したり、
そういったことをしっかりしなければなりません。
お父さんや周りの人の協力も不可欠です。

妊娠期間中にお母さんやお父さんが、
お腹の中の赤ちゃんのことを凄く大切にしてあげたから、
ダウン症の子は流産せずに生まれてくることができる


のです。
決して遺伝ではないし、妊娠期間中に不規則な生活をしたり、
お腹の子に愛情を注がなかったりした結果ではありません。
むしろ、その逆なんです。

ダウン症の赤ちゃんは、お母さんの体の中の様子を見て、
「このお母さんなら、この家族なら、こんなに素敵な環境を整えてくれる人たちのもとでなら、
ボクは生まれてもちゃんと育ててもらえるんじゃないだろうか」

そんな風に考えているんじゃないでしょうか。
赤ちゃんに意識があるかどうかは分かりません。
でも、私はこんな風に考えています。

「ダウン症の赤ちゃんが生まれてくるご家族は、
お腹の中の赤ちゃんに人一倍愛情を注いでいる方が多い」
これは確かにそうかもしれません。

これを逆手にとって、
「じゃあ、愛情を余り注がなければダウン症の子は生まれないのか」
と考えてしまう人は子どもを持たない方が良いだろうと、私はそう思います。

追記:ダウン症に限らず、先天的疾患を抱えた胎児は子宮内で死亡することが多い。
先天的疾患を抱えても生まれることができる子というのは、
やはり母体の環境が良いからだと思う。




俺は、上司から愛情を注がれ育った。
古本屋から精神科医へ。
そんな奴は、日本中で俺一人だろうし、そんな部下を持った人もこの人だけ。
東京ジョー★asジョー松阿弥 THE ROCK'N-ROLL ACTORMAN★




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