キルギスでは車に少しずつしかガソリンを入れない人が多いです。
長距離移動のマルシュルートカやタクシーでも、乗客から集金してからガソリンを入れ目的地に向かう事がほとんどです。
それは街中を流しているタクシーにもいえることで、燃料計は空付近を指していることがほとんど。
キルギスは日本に比べるとガソリン価格は安いけど、物価と比較すると少し高いような感じがします。(1L 約70円)
満タンにするお金がないのか?満タンにすると重量が増す分燃費が悪くなるからか?
おそらく前者でしょう。
先日、御飯を食べに行った帰りにタクシーに乗りました。
自宅まであと車で5分くらいの場所で、不意に車が加速しなくなりました。
まさかと思い「ガソリンきれたの?」と聞くと「そうだ」との返事。
「あと少しの場所まで来たのに、なんだよ~」と思いながらトランクルームを上下にゆすりポンプにガソリンを吸わせたが、進んだのはほんのわずか…。
ドライバーは仲間に電話したようで、「ちょっと待って」と。
しばらくすると仲間のドライバーが車で到着。
ガソリンを持って来てくれたんで、これで帰れると思ったがあまかった…。
仲間のドライバーが持ってきたのはガソリンではなく、牽引ロープ。
なんで牽引ロープ???
ガス欠って原因がわかっているんだから、ガソリン持って来てくれたらいいじゃん!!
携行缶がなくてもペットボトルにでも入れてくればいいじゃん!!
日本みたいに消防法も厳しくないだろうし、24時間のガソリンスタンドだってあるじゃん!!
期待はしていなかったが案の定、自分を先に送ってから作業をするわけではなく、牽引ロープを取り付け始めた。
10~15分くらいして取り付け完了。
牽引により自分の家へと向かって行ったのですが、牽引しているせいもあるのか自宅前までは行けず大通りで下される始末。
ガソリンが空っぽに近い状態で走っている車が多いのは知っていたけど、まさか市内の近距離で自分の身に降りかかるとは。
まいった…。
どうにかなるだろう主義のキルギス人は多いけど、こんなことは勘弁してほしいもんです。