先週の金曜日のことですが、活動中に同僚と険悪な雰囲気になりました。
原因はお互いの治療方法の相違からです。
以前から、「それはどうなのかなぁ」と思う箇所があったのですが、日本のやり方を押し付けるつもりもないし、同僚もプライドを持って仕事をしているので、サポート的な立場で活動を行っていました。
日本の図や写真の載っている資料を見せたりして、「それを取り入れてくれたらいいなぁ」なんて思っていて、少しずつでも良いのでお互いが持っている知識を出し合い、時間はかかっても一緒に良い物を作っていけたらなぁ。とそんなスタンスで活動を行っていました。
もちろん語学力が足りないため、上手く説明出来ないってのが大きいんですが、患者や患児の家族がいる前で「それは違う」と言うのはいけない事だし、二人職場なので関係を上手く保ちたいと思う気持ちがあったため、あまり意見はしないようにしてました。
患者が多い時などは直接指導したり、徒手的に介入したりするんですが、そんな時でも同僚が来て「こうだ!」みたいな感じで入ってきて、それをやらせようとします。
「この子にはそんな事無理だし、必要ないし」と思うのですが、患者の前なのでグッとこらえる事が多く、ストレスに感じることも…。
わりと保守的な感じで活動をしていたので、「日本の理学療法を見せてくれ!」、「なぜ見せてくれない?」と言われる事が何度かあり、「お前が任せてくれんやん!」とイライラすることが続いていました。
基本的に日本の理学療法とキルギスの理学療法の考え方や方法は大きく違います。
書くと長くなりそうなので、ここでは書きませんが驚く事は多々あります。
そんなこんなで木曜日も同じような事を言われ、ちょっと自分もイラっとしていたのかもしれません。
そして金曜日、「少しずつ担当させてくれないか」と言うと、同僚は「ああだ、こうだ」と言ってあまり良い顔をしませんでした。
「俺の事全然信用してないなぁ」なんて思って、そこで少し口論になり、そのあと患者さんが来たので「じゃあ、あの患者さんを担当してみろ」的な事を言われたので、その患者さんを担当しました。
同僚は自分が行った内容をメモしていたようで、患者さんたちが帰り二人きりになった時に話かけてきました。
「あれは良いけど、あれはダメだ」みたいな事を言ってきて、そこでまたまた口論となりました。
言いたい事はたくさんあるのにロシア語では上手く言えないし、そこでまたイライラ。
患者さんが入ってきたんで、そこで口論は終了となったんですが、それからはお互い口を利かず…。
帰る時にはいつもの感じで挨拶して別れたので、引きずらずに済みそうですが、やっぱり良い気持ちはしません…。
患者さんはお金を払っているし、効果のある事をしなくてはいけない。
ただでさえ10日間の入院であり、実際に関われるのは10日間もない。
1~2日で変化なんてみられない。だからこそ家庭でも行ってもらえるように、必要性の説明や工夫をしなくてはいけない。
運動の目的や狙っている部位、期待できる効果をちゃんと説明できるものを指導しなくてはいけない。
処方箋の疾患名だけ見て、評価もせず、どの患者さんにも同じような事を行う。
リハビリテーションは疾患を見るんではなく、人間を見るべきなのに…。
最近、くやしい思いをするし、自分の無力さも感じる…。
現地人とぶつかるのは想定していたし、覚悟もしていたる。
できれば嫌な思いはしたくないけど、それでもぶつからなくてはいけない時があるのかもしれない…。