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私の事、彼の事、彼の事。

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シンジのアパートまで車で30分。



胸がドキドキする。どんどんその音が大きくなり、何度も何度も「帰ろう帰ろう」と思った。



だけど・・・そう思いながらも確実にシンジのアパートに向かってた。



30分よりも早く着いた。


ゆっくりシンジの部屋を見る・・・。



電気はついてた。安心したのか、ため息が漏れた。



このまま帰ろう。そうも思ったけど、シンジの顔を見たかった事もあり、飲んでる最中だと思うけど・・・お邪魔する事にした。


ゆっくり部屋に近づく。



別に用はない。帰るべきだったのかもしれない。



インターホンを押した。何故か安心していた。



シンジがいると思ったから?飲み会だと思ってたから。



安心してた。




ガチャ




ドアが開いた。



覗き込んだら・・・上半身裸のシンジがいた。





そして





玄関に女性の靴が1足だけ置かれていた。



よくドラマで見る展開。





震えながら部屋の中へ入った。



シンジは必死に止めた。




でも



見てしまった。





裸の女が寝てる。





誰?この人・・・

アキラ君と一緒じゃないの?



じゃぁ・・・シンジは何をしてるんだろう。


でも・・・シンジに直接連絡すればいいんだろうけど、本当の事を知ってしまうのが怖かった。


次第に不満な事だらけでアキラ君に相談に載ってもらう事が増えた。



シンジにメールしても全然返事が返ってこない日々。



とうとうしびれを切らし、アキラ君に一応連絡し、私はシンジの部屋に向かった。




シンジには連絡しなかった。



でも・・・シンジの部屋に行った事を後悔してる。


いつかはわかったのかもしれない。

だけど・・・心の準備はまだ出来てなかった。

アキラ君に色々と相談をした。


シンジが最近妙にソワソワしてる事。


電話がかかってくると別の部屋か、外に出て行くこと。


前まで携帯を触っても何も言わなかったのに・・・急に取り上げられる事。



まさか・・・浮気?とも思ったけど・・・


確認するのが怖かった。



週末だけ一緒に一夜をともにする。


だけど・・・その週末さえ、来てくれない事が増えた。



いつも「ごめん。今日アキラと飲むからそっち行くの遅くなる。」と連絡が入る。


お互い忙しくてなかなか会えないのに・・・・。



でも・・・あまりにも不安すぎて・・・アキラ君にメールをした。



「今日シンジと飲み会なんですよね?」


「そうだよ」と返事が欲しかった。



きっと一緒に楽しんでるんだ。そう思い込もうとしてた。



だけど・・・



「えっ?飲み会?」



この文字を見て・・・心臓がドクンと大きく脈打った。

シンジとは友達の紹介で出会った。


何度か一緒に遊んでいるうちに意気投合し、どんどん仲良くなり、告白され付き合うことになった。



初めは幸せだった。



最初は。


お互いの部屋に行き来し、部屋もどんどん明るくなってきた。



でも半年が過ぎた頃、シンジが隠し事を始めた。


何を隠してるのか分らなかったけど、いつもと態度が違った。



確認するのが怖かった。だけど・・・


シンジの友達、アキラ君に色々と相談にのってもらった。



何度かシンジの紹介で遊んだ事があったので、連絡先も知っていた。




彼はシンジとは違うタイプのクールというか・・・人見知りの激しい人だった。




理由はどうあれ、人を好きになるときは時間が早い。



でも理想の綺麗な恋愛とはいつも遠く離れてる。



泣いて泣いて泣いて泣いて



でもまだ好き。



人を好きになるって辛いって事がよくわかった。



シンジと付き合い始めてもう少しで2年。



好きだけど何度も裏切られ、それでもまだ一緒にいる。



私は意地になってるのかもしれない。



「負けたくない」それだけ。