マリア 最初の奇跡 | 6年担任のための歴史学習

6年担任のための歴史学習

教科書だけでは分からない小学生のための歴史を解説しています。
もちろん、どなたでも閲覧ください。

 

第3話です。

今回はマリア目線ですね。

 

イエスが12祭の時、家族で過越祭のためエルサレムを訪れます。

過越祭は、パスオーバーとも言うそうです。

イスラエル人が隷属から解放され、エジプトを脱出したことを祝うユダヤ教の休日です。

 

帰る時になって、ヨセフとマリアはイエスがいなくなったことに気づきます。

数日探し、イエスは神殿の境内にいました。

イエスは律法学者に囲まれ、討論中でした。

 

「どうしていなくなったの?」とマリアが聞くと

「父の家にいるのは当たり前」とイエスは応えたそうです。

 

数年後、ナザレでヨセフは亡くなります。

イエスには、兄弟がいました。シモン、ユダ、ヨセ、ヤコブ。

 

イエスは、30歳過ぎで家を出ます。出発の時です。

連絡がないまま、時が過ぎ、カナという場所で、親戚の婚礼のため久しぶりに再会します。

イエスは、弟子たちをを連れてやってきました。これは、悪魔の誘惑の後で、イエスは一味も二味も変わっていました。

 

ここで、公の前で初めて奇跡が起こります。

 

婚礼は数日続き、

当時、祝いの席でぶどう酒がなくなるのは恥でした。

 

マリアは「ぶどう酒が足りない。何とかしてよ。」とイエスに言います。

イエスは、「婦人よ。私に何の関わりが?」と痛烈に返します。

母と呼ばないのは、地上の母ではなく天の父の権威で行動するからでした。

 

そして、水をぶどう酒に変えたのでした。。マリアの前で。公の前で。

魔法使いみたいですね。

 

イエスはナザレに戻って、活動を開始します。

「イザヤ書」を朗読し、メシア到来について語ります。そして、自分自身がメシアである可能性をほのめかします。

 

律法学者たちは、神への冒涜と捉えました。

民衆にも歓迎されませんでした。

イエスを崖の上から突き落とそうとします。

しかし、イエスは堂々と「人々の闇を通り抜けて」、立ち去ります。

 

預言者は故郷では歓迎されない。

 

イエスが幼い頃、ナザレ近くの村セフォリスで暴動が発生します。

ローマ帝国は、反乱者を殺戮。町を焼き払い、2000人のユダヤ人をはりつけにしました。

逆らったらこうなるという、見せつけです。

 

ナザレで拒絶された後、イエスはカファルナウムに移動し、本格的に活動を始めます。

イエスは、聖書を教えるだけでなく除霊のようなものもします。小さな村まで訪れ、たくさんの人々と話し、癒しました。

ローマ帝国が蔑んだ人々です。

 

皆がイエスの言葉を聞き、名声は広がります。

 

イエスが主に宣教したのは、どん底で生きる人々に対してです。

社会の隅に追いやられ、皆に忘れ去られた人々でした。

 

皮膚病は嫌われる大きな病とされていましたが、イエスは積極的に会い、

病人に直接触れ、治しました。イエスが触れると治るのです。

たくさん奇跡が起こるのです。

 

家族はその噂を喜びますが、兄弟のヤコブは受け入れられません。

家族が危険に晒されるからです。

 

ある時、ファリサイ派(自らが信仰の番人と考える人たち)がイエスが律法に行為をしているのか確かめようとします。

悪霊に取り憑かれ、目と口が不自由な男性をイエスの元に連れて来ます。

マリア達も噂を聞きつけ、やって来るとたくさんの群衆が押し寄せていました。

 

群衆の目の前で、イエスは悪霊を追い出し、男性は治ります。

群衆は驚き、イエスを「ダビデの子」メシアと称賛します。

 

ファリサイ派は面白くなく、悪魔の仕業だと言います。

 

それに対し、イエスは

善い人は、良いものを入れた倉から良いものを出す。

悪い人は、悪いものを入れた倉から悪いものを出す。

言葉について、裁きの日に責任を問われる。

つまらない言葉も全てだ。と言いました。

 

また、マリアと兄弟を見て、こう言います。

天の父の御心を行う人が私の兄弟であり姉妹、そして母である

 

伝統的な家族の絆はどうでもいいとイエスは言います。

大事なのは、新たな王国、新たな弟子たちだと言います。

 

善い人、悪い人の話はグサッときます。

昔の友達に、天真爛漫で人を集めるような人がいました。何だか、好きになれないんですよね。

人間味がないというか。

最近、その人の話を聞いたのですが、何だかモヤモヤして。「あんまり好きじゃないねんな。」と言うのを我慢しました(笑)

嫉妬なんですかね。私の心もまだまだ曇りがあるのかなと感じました。そりゃ、あるか。

 

家族の絆。日本人は大事にしますよね。

大陸ではなく、島国であるからその気持ちが強いのですかね。ここは良く分かりません。