ハリソンさんの名作
さて今日は、「刑事ジョン・ブック 目撃者」
なんという、
「火サス」の匂いのする邦題でしょうか・・・。
ただし
題名が「火サス」っぽいからと言って、
サスペンス気取りで映画を見ると、
あれれ??
と思うこと間違いなしの映画です!
物語のあらすじは、
「アーミッシュ」※の子供が殺人を目撃したところから始まります。
担当刑事は子共を守るために、
怪我をしながらもアーミッシュの村に逃れることになり、
そこで彼は、
異文化なアーミッシュの村の人々と、
戸惑いながらも交流を深めていくという感じです。
※アーミッシュ・・・アメリカに住んでいるキリスト教の一宗派。
(ドイツから来たらしいです)。現代文明
を一切利用せず(TVや電話や自動車等)、
交通は馬車等を利用しており、非常に質素で、
現代にいながら前近代洋式な生活を送っている。
この映画、
何がいいかって、
まず、
僕の好きなハリソン・フォードが出てます笑
そんなハリソンさんが演じるのが、
ダーティー・ハリーも顔負けな、
タフガイ・デカ(刑事)の、
主人公ジョン・ブック。
果たしてこの人のどこがいいのか、
自分でもよく解りません。
素敵な俳優なのか、
ヘボ俳優なのか、
それもよく解りません。
でもいいんだよなぁ・・・ハリソンさん。
とまー、
ハリソンさんは置いておいて・・・
実はこの映画、
サスペンスと、
ヒューマンドラマと、
異文化交流と(その限界)、
ロマンスが、
入り混じったような映画です。
普通、
これだけの要素があると、
なんだか映画全体がぼやける感があると思うのですが、
そんで確かに、ちょっと内容欲張りすぎじゃない??
とは思うのですが、
不思議と統一されている感があるんです。
その理由は多分、
この映画がその場の雰囲気や、
人の持つ独特の空気みたいなものを、
画像として上手く表現している部分が多い
からではないかなと思うのです。
例えば、
その代表例として、
村人全員で若い夫婦のために、
家を作る場面がるのですが、
アーミッシュの村にとって異分子である彼が、
ぎこちないながらも村に馴染んだこと、
そしてアーミッシュという文化を、
象徴するかのような画像です。
ヨーロッパの中世の時代なような、
アーミッシュの服装の人々に混じり、
彼も同じ服装で、仕事を手伝う。
なんというか、
宗教絵画の中に入りこんだような描写が続き、
その絵画の中で、
当然そこにいるべく仕事を手伝っている、
ハリソンさんが描かれています。
ただ、
やっぱり異分子ゆえに、
どこか目立った存在になっているハリソンさん。
そんな場面が、
村に馴染んでいるような、
でも、
まだどこかぎこちないような、
心の奥底の知らない部分で、
勝手に察してしまうような、
画像なんです。
多分人って、
話し言葉と同時に、
その人の雰囲気や、
目や口の動かし方や、
振る舞いなどから、
多くの複雑な情報を得ていると思うのですよね。
そんな様々な情報を察知できる、
人の雰囲気そのものが、
画像として表現されているからこそ、
内容としてまとまった映画として見れるのかなぁ、
と思ったりするわけです。(あくまで私見ですが)
派手さがないゆえ、
古い映画ゆえ、
忘れさられ、
隠れた名作みたいな映画ですが、
見終わったあとに、
静かな満足をもたらしてくれる映画なので、
新春深夜に、
お勧めしたい映画です。
田n