リレー小説開幕♪
お久しぶりです。
ご来場の皆さま、本日はアムライズ小説劇場にご来館いただきまして誠にありがとうございます。
それでは、アムライズリレー小説の開幕です。
『営業メンをなめんじゃねぇ! 第一話』
自動ドアが開くのと同時に、身体を締め付けるような冷たい風が俺を包み込んだ。
俺はうつむきながら白い息を吐く・・・
東京に出てきてもう10年が経つ。
俺の名前は、阿村井 健治。 気がつけばもう28歳だ。
大学進学で東京に出てきて、キャンパスライフを満喫し、人並みに恋もした。
10代の頃、30手前の人たちはみんなすごく大人に見え、自信に溢れ、家庭を持ち、そしてちょっとダサくて、ギャグがつまらなかった。
いざ自分がその歳になってみると、とても自信が無く、将来に迷い、少しも精神年齢が上がっている気がしない・・・
毎日がコピー機の中を通り過ぎる紙のようだった。
今俺は、小さな広告代理店の営業をしている。
いわゆる営業メンだ。
今日も新規の顧客を獲得するために知りもしない人間にぺこぺこ頭を下げる毎日。
「パチンコでもいくか・・」
俺は終業までの時間を潰すためパチンコ屋に入った。
[ジャンジャンバリバリ!ジャンジャンバリバリお出しくださ~~~い!!!]
派手な店内アナウンスが、日常のストレスからしばし俺を解放してくれる。
俺はポケットからタバコを取り出し、愛用のジッポでおもむろに火をつけた。
大きく息を吸い込み、肺にたまった煙を一気に吐き出す。
パチンコ台のチカチカとした電飾の明かりがタバコの煙を美しく彩った。
ニコチンの力も手伝って俺は少しくらくらと目まいのする感覚を覚えた。
煙の中に何かが見える・・・
(ああ・・・じいちゃんだ・・・・)
小さい頃、いつも俺を膝の上に乗せてくれたじいちゃんがこちらを見ていた。
・・・がんばれ・・・・・・・お前には帰るところがある・・・がんばれ・・
ぼんやりした頭の中でじいちゃんの優しい声が聞こえた。
俺はパチンコ台のハンドルを握る手を離し、駆け足で街の雑踏へと飛び出した。
・・・つづく。
ご来場の皆さま、本日はアムライズ小説劇場にご来館いただきまして誠にありがとうございます。
それでは、アムライズリレー小説の開幕です。
『営業メンをなめんじゃねぇ! 第一話』
自動ドアが開くのと同時に、身体を締め付けるような冷たい風が俺を包み込んだ。
俺はうつむきながら白い息を吐く・・・
東京に出てきてもう10年が経つ。
俺の名前は、阿村井 健治。 気がつけばもう28歳だ。
大学進学で東京に出てきて、キャンパスライフを満喫し、人並みに恋もした。
10代の頃、30手前の人たちはみんなすごく大人に見え、自信に溢れ、家庭を持ち、そしてちょっとダサくて、ギャグがつまらなかった。
いざ自分がその歳になってみると、とても自信が無く、将来に迷い、少しも精神年齢が上がっている気がしない・・・
毎日がコピー機の中を通り過ぎる紙のようだった。
今俺は、小さな広告代理店の営業をしている。
いわゆる営業メンだ。
今日も新規の顧客を獲得するために知りもしない人間にぺこぺこ頭を下げる毎日。
「パチンコでもいくか・・」
俺は終業までの時間を潰すためパチンコ屋に入った。
[ジャンジャンバリバリ!ジャンジャンバリバリお出しくださ~~~い!!!]
派手な店内アナウンスが、日常のストレスからしばし俺を解放してくれる。
俺はポケットからタバコを取り出し、愛用のジッポでおもむろに火をつけた。
大きく息を吸い込み、肺にたまった煙を一気に吐き出す。
パチンコ台のチカチカとした電飾の明かりがタバコの煙を美しく彩った。
ニコチンの力も手伝って俺は少しくらくらと目まいのする感覚を覚えた。
煙の中に何かが見える・・・
(ああ・・・じいちゃんだ・・・・)
小さい頃、いつも俺を膝の上に乗せてくれたじいちゃんがこちらを見ていた。
・・・がんばれ・・・・・・・お前には帰るところがある・・・がんばれ・・
ぼんやりした頭の中でじいちゃんの優しい声が聞こえた。
俺はパチンコ台のハンドルを握る手を離し、駆け足で街の雑踏へと飛び出した。
・・・つづく。