お疲れ様です。
一日個室で踏ん反り返り、猛暑の中あちこち飛脚のように往来し書き上げたものに、秒で✖を出すってどうなんせめて最後まで読めなんやねんハゲと、頭をさげながら呪う負け組。どうも白玉です。負け惜しみかもしれないけど、仕事が嫌いやないし、外回りも嫌いやない。だが、ムカつくその後、ほぼ修正なしで再提出すると、すんなり通過する。あのハゲ絶対初見で読んでない思う。
ほくろとにんにくと蝶々
デスクワークばかりでは遭遇できないことに遭遇するのが、外回りのたぶん醍醐味。先日、締切前で深夜に電車で会社へ戻る際、1組のカップルが前の座席に腰かけた。
乗ってすぐはあの世のように快適なのに、1駅過ぎる頃は寒くなるわけで、並んで座っていた彼等も避難者のようにピタッと身を寄せ、男性が着ていた長袖の麻シャツを女子にかけていた。
私は、自前の日よけ用長袖カーディガンを出し、自分のことは自分でしようを脳内で口ずさんだ。ピタッとした2人のお喋りは、まばらな車内に自然と響く。
「首にさ、ほくろがある女の人って美人なんだって。ほら見て、私2つもある」
「はぁ」
と男性は聞こえなかったみたいにして、私は彼等越しに窓の外を確認するふりをして女子の心のコンディションを確認した。元気そう。
「だからさ、私、首に2つほくろがあるでしょ最初は1つだったのに中学のときに、もう1つできたの」
「何いってんだよ、そんなにんにくみたいな鼻のくせに。スーパーのにんにくにそっくりだぞ、お前の鼻」
とても厳しい比喩にピクついていると、彼女に腕をつねられ「いてっ」と小さく叫んだ。
「そんなことないもん」
だとか、お手本のように可愛くすねてみせ
「私の鼻の穴はね、蝶々みたいな形なんだから」
ぼさぁーっと座っている風にしていたが、自己肯定感の高さに内心感動していた
「まじか」
どうかもう厳しい比喩はやめたげて、と薄く願いつつ、背中を丸めながら彼女の鼻の穴を除き込む様子を見守る。顔を気持ち上に向けながら
「ねっ」
と笑顔でいうさん。元の姿勢に戻った彼は野球部ばりの声で断定的にいったよね。
「はなくそだらけだよ」
斜め上過ぎて吹き出しそうになるのを、涙目で堪えた。なんやのこのカップル。なんやのこのアホアホ会話。彼は、背中に2発全力張り手をくらい、「いってっ」と言いながらじゃれあっていた。
人生は修行の連続故、この時間もその時間なのだろうと無になった。生きていれば必ず人は老いるように、生きるために働いて外回りなどしていると必ず、あのようなアホアホ会話カップルを目撃せねばならない。もうこれは、生きるという行為に付随する必然といえよう。黙って老いを耐えねばならぬように、カップルの発する微妙なぬるま湯感(暖流と寒流がぶつかって、ええ潮目になっていますね、的な)をも、耐えねばならぬのだ。それが生きるいうことだ、たぶん、知らんけど
なんやかんやで私も人間が丸くなったものである。「私の鼻の穴蝶々みたいなんだよ」「ばか、このにんにくめ」というわちゃついた()会話を公然で交わすなど1度も経験せぬまま、このように達観できるとは、5mmほど褒めたい。こんなことが達観できたとて何の役にも立たないが、このようにブログのネタにはなる。外回りの醍醐味の話を終わります。
子宮防衛軍について by昼休みのトイレにて
押しも押されぬ更年期にさしかかり、頭痛薬が手放せなくなったし、以前はつかなかったような場所に脂肪がつきやすくなった気がする。
だとか歯磨きをしながら話していたら若同僚Rが
「看護師の友達に聞いたんですけど、子宮を守るために、おなかや背中に脂肪がつきやすいらしいよ。それで凄く合点がいったの。なるほど子宮防衛軍だったのねって」
もしかしなくても「地球防衛軍」にかけているわけで、薄ら寒いのだがなんせ彼女はハートが強いので続ける。
「いいネーミングだと思ったんだけど、立ち話で忙しそうだったから、今初めて言った」
「うん、忙しくてよかったで。子宮防衛軍ってセクハラ、オヤジギャグ、オタク炸裂の三重苦やから」
「まぁ、とにかく、私の子宮防衛軍は堅固な布陣で、一向に撤退する兆しを見せないの」
と、腹をもみつつ器用に歯間ブラシもかけながら言った。
「私の腹においても、防衛網を薄く張り巡らしてきつつあるよ。ほっといたら十重二十重になりようで怖いねん。分厚く子宮を取り囲むやなんて、なんぼほどの外敵から守ってくれるつもりなん放射能も弾き飛ばそうかするん」
「そのわりに辺境警備が手薄な気ぃがするの」
と、今度は歯間ブラシ片手に我が乳を揉み始めた。もう少し大局に目を配り、足りないところに兵力をまわそうとする頭はないんかと。
「あなたの子宮防衛軍はあくまで任務に忠実に子宮の身を守ってるんやから、えーやん。私の防衛軍ときたらな、そこは守らないでいいねんでって、ところにまで勝手に兵を派遣しだしてん。今や周りは全体的に軍事大国予備群で、乳周辺だけがのどかな農耕生活って感じになりつつある」
「本当に融通が利かんな子宮防衛軍は。
大体ね、防衛軍の存在自体が矛盾してないこんな厚ぼったく、脂肪に防御された腹を人様にお目にかけるわけにはいかないでしょ?そうなると当然子宮にも出番はないわけよ。
たとえ話をすると、
美しい姫に悪い虫がつかないように屈強な騎士団を編成したはいいが、心優しき隣国の王子までもが、強面騎士の圧に押され姫に近づこうともしない。結局、姫は誰とも会うことができないまま塔の奥深くで朽ち果てていく。
はい、こんな感じ。私の子宮は防衛軍のおかげで、ますます孤立を深めていくのよ」
「武装解除の通達は出した」
「出しても聞きゃーしないだってばあなた達全員辺境地帯(乳)へ左遷を命ずと言っても、わざと迂回して背面や大腿部に行くし。完全に軍部の独走状態なの」
「ふむ、防衛軍はだいぶ規律が乱れておるな」
「早く平和な日々を取り戻したいもう十年ぐらい防衛軍が威張っていて平和ってどんな状態だったか忘れちゃいそう。」
「まぁ、平和だからこそ体に脂肪が蓄積されるんだがな」
「そんな面と向かって脂肪が蓄積って言わないで」
なんだか、だんだん「子宮防衛軍」っていい婉曲表現なのかもしれない、って思えてきた話でした。
ゆる食事管理はじめる
ガリガリのまま人生を終えるのだと思っていた私にも、防衛軍がじりじりと包囲網を広げようかしている。特に子宮まわり腰回り、浮き輪肉なる脂肪が定着する前になんとかせねばと、とりあえず習慣にしていた夜のながらおやつをやめてみた。寝る直前にしていた歯磨きを、夕飯後すぐに小一時間かけてすると、また磨くのが面倒で我慢できる。
薬を処方されるほどではないけど、以前よりやや血圧が高めなことがある。血圧の安定にもいいと聞いて常備菜にしている酢人参。
こんな丁寧じゃなくてスライサーをかけた人参を米酢に漬けたものに、食べる時少しポン酢をたすだけ。そのまま食べたり、サンドイッチにしたり、お刺身やお肉の付け合わせにしたり、毎日食べている。これで脂肪がどうのとかは不明だし、先日は寝込んだし免疫力も足りひん思うけど、血圧は安定しているので今後も継続したい。
これまでは、気が向いたときにジムやスタジオに行って運動する程度だったけど、毎日ストレッチを日課にしてみた。ゆっくり動かすと、今までと違う色々に気付く。そして凹み無駄にやる気がでる。
外回りにでると習慣みたいにカフェオレをテイクアウトしていたが、ブラックに変えた。スタバのドーナツが好きで、ほぼ毎回セットにしていたけどこれもやめた。本来の目的とは関係ないが凄く節約できている
米酢は塩分を含まないので、腎臓疾患のある夫の食事作りにも味方。人参よりナスが好きなので、素揚げしたナスを刻んだ長ネギを米酢に漬けたものを常備。カリウムが多いので下茹でして揚げるのだが、派手にはねるので長袖必須。塩分が腎臓で再吸収されるのを抑制して、尿に排出されるのを薄く促すらしいから取り過ぎない程度に継続したい。
凄く効果があったら、また記録に残してみる。
※画像をお借り致しました。
のろのろ台風の被害がなく消え去り、空のパッキンがギュッとすることを願います。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。ほなまた、いつかまで