おつかれさまです。

 

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姑の命日。姑が眠る場所が、ポカポカで春色になっていた。「梅は咲いたか、桜はまだかいな 柳やなよなよ風しだい」三味線を弾いたこともないくせに、梅を見上げると、明治の世にバズったらしいこの俗曲が過る。世の中の多くの人々の心事を梅、桜、柳、山吹などにたくして唄うって、ほんまに昔の人って乙な事🌸

 

特にこの唄と姑とは関係ないのですが汗誰の上にも満開に咲く桜は、さぁ春が来るよ、あなたも歩き出しなさいと何か新しいことを始めたくさせるけれど、そんな元気やない時もあるから、梅の方が好きだと話したことがあった気ぃする。なのに姑がどちらがお好きだったかは知らなくて心残り。

 

昔は、墓前にも生前の好物を供えておけたけれど、今はそうはいかないので、一瞬だけ供えて持ち帰る。いつも、「あ~んとだけしてあげない」みたいで薄い罪悪感がある。

 

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最寄り駅で買って、お墓を経由して仏壇に供え、翌日の朝ごはんになる。

伺う前に、「何か召し上がりたいものありますか?」と問うと、赤福の打率が高かったので、お好きだったはずだと思っている。

 

姑の命日と夫の手術日が刻まれた包み紙を、きっと捨てられない。墓前で南無阿弥陀仏を唱える夫の隣で、日帰り手術ですが一緒に見守っていて下さいと勝手な願い事をした。

 

女手一つで、銀行員をしながら2人の子供を育てられた姑は、初対面の時から最期まで虚心坦懐だった。夫が事前にどの程度説明をしていたのか不明だったが、かなり年齢差があり、とっくに社会人の年齢なくせに当時まだ学生だった私が伺っても、「初めまして、○○の母です。」と特に嬉しそうでも、嫌そうでもないフラットで冷静な面持ちだった。

 

質問されるであろう内容の返答を、メモにして持参していたが、普通の方が質問されそうなどこで知り合ったのかだとか、いつから交際していたのかだとか、何1つご自分からは質問されなかった。今朝の朝刊の話や、株式の話をされ、大学院の専攻科目を問われ説明をした。

 

なかなか空気が掴めずにいると、急に名前を呼ばれてビクッとした。「息子が、私に紹介するために自宅に連れてきたということは、そういうお相手ということでしょう。息子が決めた人は私も決めた人です。よろしくお願いします。」と、キリッと仰った。そして、「ご両親のお気持ちを考えると、複雑ですし躊躇われる気持ちもわかります。」とも。

 

それから、2回程夫と一緒に自宅を訪問した後は、学校帰りに時々一人で伺うようになった。自宅から踏切まで出て待っていて下さる熱烈歓迎日もあれば、「今日はあなたと話す気分じゃないから帰りなさい」と塩塩日もあった。腹の中を見せたがらぬ寺だらけの街で育った為、リトマス試験紙のような姑が斬新で魅力的だった。

 

嫌だと意思表示をしているのに、面白いと笑う私に怪訝顔をされていたけれど、生前近所の方に薄く私の話をされていたらしい。2年前から自治会の役員になり初めて知り、忘れ物の思い出をみつけたみたいな気持ちになった。

 

数年後、他の親族の方々にお会いすることになり、緊張していると「娘には私から話すから大丈夫。びっくりすると思うけど優しくていい子だから。」と仰っていたが、肩の調子が思っていたより悪く入院されることになり、珠さんとの初対面は姑の病室になった。

 

姑と違い珠さんは普通のリアクションで、「ぜんぜんっ知らんかったわダッシュ」とびっくりされた。餅つきの返し役のようなテンポで、珠さんが質問されたいであろう事を、○○の娘だとか笑フラットに挟んでいく姑。しばしの談笑後、「疲れたからもう帰って」という姑にドン引きされたのか、「じゃ、黙ってますから、まだいます。」とへらへら言う私にドン引きされたのか不明だけれど、座りが悪そうにされていたな知らんぷり

 

まさか、あの入院が最期を迎えることになるなど、ご本人も親族の誰も想像だにしていなかった。だって肩が痛かっただけだったのに、院内で風邪をひき亡くなってしまうだなんて。たられば言っても仕方がないけれど、名ばかり集中治療室で、到底サイズの合わない子供用みたいな酸素マスクをつけて、横たわっていた姿への不信感は未だ拭えない。

 

転院を何度も希望されたり、ご本人だって色んな想いがおありだったはずなのに、一瞬だけ一般病棟へ移られた日に、夫に葬儀用の費用を準備しておくよう進言された。「一般病棟に移ったし、よくなっていくんやから縁起でもないことを言うな。」と暢気なことを言ったそうだけれど、「絶対用意してびっくりマーク」と強く仰ったらしい。最期まで生き様を貫かれたんだと思っている。

 

あれから18年。違う世の暮らしにも慣れてみえるのかな。昨年外構工事が決まり、嫌々始めた庭作業にドハマりしてしまい、ガーデニング1年生になった。10分ずつでも毎日草抜きをすれば、そんなに苦痛ではないと仰り、庭も大変綺麗にされていたが、いざ始めてみると雑草、放し飼いのどっかの猫、天候など庭の敵は多く忍耐のいる作業である。綺麗を保つために必要なことって難儀やけれど、どんなことでもそうやなと、仕事でも人生でも。にわかガーデナーのくせに大袈裟で恥ずかしい。

 

デビューがかなり遅れてしまったけれど、違う世から時々覗き見されてげんなりされぬよう、姑のように綺麗庭を保ち続けたい。安らかでみえますように。

 

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チューリップピンク玄関の花も、チューリップに変えた。赤いチューリップの花言葉は「家族への感謝」って、知らんかったのに当たりをひいた気分。

 

記憶の中の花見

 

満開の桜はそうでもないが、蕾の変化を見守りながら高まりはする。春になったらしたいことをリストにしたり、懲りずに毎年心も春めく。

 

しかし、実際は春めいた行事とは程遠く暮らす日々である。花粉に呪われ鼻ティッシュにマスクでパソコンに向かっている。

仕事の付き合いで、どうしてもどっかの花見に行かねばならない事態は毎年来る。そんな時は、「紅葉狩り」同様「桜狩り」スタイルで、サササッダッシュと見上げ、残務を口実にとっとと退散する。

 

一番古い記憶の花見は、4歳になる春(桜の頃生まれ)。私は、祖父母と庭の桜の下にビニールシートを広げて、お昼におむすびを食べていた。なぜ、わざわざ自宅の庭で食べることになったのか知らんが、ポカポカになってきたし、ちょっといつもとは違う感じでチルするはてなマークいう感じだったのかもしれない。外食する費用をケチったのかもしれないけれどあせる

 

私は、幸せとおむすびを噛みしめていた。祖父母がいて、陽ざしはポカポカだし、おむすびはうまい。せやのになぜか、同時に哀しみも感じた。幸せいうのは哀しいものなんかなぁーと、落とした具の鮭を蟻が運んでいくのを見ていた。桜も鮭もピンクやなぁーとか思っていたのだろうか。実家に残されたこの時の写真には、カメラ目線で笑顔の祖父母の真ん中で、じぃーっと地面をみている私が記録されている。という、宝物の思い出の話でした。

 

「光る君へ」5話 告白

 

今頃5話て汗思いがけず道長の素性を知ってしまい、ショックで床に臥せてしまうまひろ。

 

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ヒヨコいつの間にか弟君も烏帽子をお召しになって元服されておる。弟君役(高杉真宙)で姉まひろ。両方まひろなんだよな~と、どうでもええことが過る。

 
平安の世、病の大半は魔物のせいやと信じられていた為、医者やなく陰陽師または和尚が呼ばれる。同伴した巫女に魔物を憑依させ、呪文やお経を唱えると魔物はしんどくなり降参をする。大川〇法の先祖的なはてなマーク詐欺めいていたのだろうけれど、たまに安倍晴明みたいな方がみえるから隅におけぬ。
 

死別した夫と恋仲になっているっぽい乳母だけが、めちゃくちゃリアクションされているが、ほんまに魔物が亡き母ならば、憑りつく先はコイツだろと邪魔をした。母が亡くなったことは聞いていたが、娘の名を知らぬ為、「娘~、娘~」と呼ぶ始末真顔

 

すまし顔で寝た振りをしながら、まひろもそう思っておるなと。「もうあんな人を呼ばないで」って現実主義さが紫式部や乙女のトキメキ

 

また脱線しますが・・・

 

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安倍晴明役を美しい方が演じることが多いせいか、ジジィだと違和感があるかもしれないけれど、安倍晴明のデビューは40歳頃で、陰陽博士についたのが60歳頃。

 

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更に狐と人間のハーフ説という逸話もあるし、ジジィになったユースケ・サンタマリアってピッタリ過ぎると思っている。脱線1は以上です。

 

噂話の広まりよ矢の如し。宴でどこぞの姫が見初められただの、まひろが大舞台の圧で寝込んだだの、うきゃきゃと盛り上がるドルチェ脳なチーム姫君ら。

 

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「四角い顔の方」って、なんて適役。そしてお似合い。

 

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身分の低いまひろをディスるドルチェ脳を一喝し、また楚々と微笑む倫子様(20歳)。そして、右大臣家の3兄弟は容姿がよい、には前のめり。愛猫家ではないが一緒に茶などして、この天真爛漫っぷりを観察していたい。

 

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幼き頃とて目前で、母を殺めた男の顔を忘れるはずなどないわけで、月日と共に忘れゆけばよいと考えたとは、ゴボウ顔父ほんま暢気である。不出来な弟の為、咎人が誰であったかは忘れろと酷なことをいう。しかし、仮に咎人をかたき討ちにしたら家ごと滅ぼされかねぬし、何より息子を思う余りなわけで、ゴボウ父の想いもわからんでもない。まひろもわかり尽くしてるわよ顔で琵琶を弾く。

 

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荘園など整理しちゃいなよ的な指示をする天皇に、右大臣他激おこ。あくまで中立な黒光る君(ロバート秋山)、地味だけれどこの役はええ役。

 

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しかし、黒い。

 

宴の席で、居眠りしていた道長がやっと現状を知る。本気寝だったのか、さすが大物。

 

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思い悩む道長に気付く、平安貴族F4の一人藤原行成(渡辺大地)。女子関係であれば、とりあえず文がよいと進言し、よろしければ代筆致しますまでいうが塩。有名な能書家になられた美しい字を書く方であった。父が早世され後ろ盾薄い故に、気ぃ遣い過ぎな行成に薄く心寄せて見守っている。


妹のよしこ様が天皇のご寵愛を受けすぎて寝込んでいるという話を、フラットに聞く兄(はんにゃ金田)。妹が可愛がられても兄は出世せぬだとか、こちらもマウント合戦。

 

糖尿病を患い最期はもがき苦しんで亡くなったとされる道長。食事シーンになると、「野菜から先に食べて、そんな大盛り飯はやめなさい。」とか、おかんみたいに見てしまう。好きやないのに道長。

 

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やはりサカエ役の方がしっくりくるのだが、仲裁に来た兄に「愛しき殿御」に毒を盛ったことを一生許さぬ。だなんて、あんなに虐げられていたというのに。この後ブレイクされるあきこ様。幅広い年齢を演じるために、このころはまだトトロの声優みたいな発声なのでしょう、たぶん。

 

左大臣家邸にて、右大臣と荘園を整理させない策略会議中、こまろ(倫子様の愛猫)を追いかけてきた倫子様に露骨に目をつける右大臣(道長父)。

 

わざと乱入されましたか?倫子様。本来ならば大臣の姫君が、客人のいる部屋の近くを通りがかるなどあり得ぬが、倫子様ならばと思わせてしまう黒木華力乙女のトキメキそういえば、猫を追いかける姫って源氏物語にあったなぁ~

 

真冬の京都で、戸は開けっぱなし、板の間、裸足で文をしたためる道長。ちゃんと字が汚くて安心する。汚いだけでなく誤字脱字も甚だしかったそうで薄く親近感。ハンサムじゃないのに、なんだか色っぽい柄本兄。美しい指先をしている。「次の満月の夜、自宅を訪ねる」だなんて、文ってときめく、悪筆とて。これがきっかけで、あんなに多くの歌を詠んだんかな知らんぷり

 

フクロウの鳴きまねの合図で現れる謎の男に、父には知られぬ場所で会えるよう頼むまひろ。

 

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サラリーマン陰陽師、よしこ様のお子を堕胎させよの命を受ける。道長はこの父よりえげつないのだが、そんなところも描いていくのだろうか・・・

 

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待ち合わせ場所は六条のボロ屋。本当の身分を明かしていなかったから、ショックで寝込んだと勘違いをしている道長は改めて自己紹介などする。

 

まひろは、6年前の哀しい出来事を説明する。それを聞きながら6年前に血だらけで帰宅した兄とリンクさせる道長。「兄はそのようなことをする者ではないびっくりマーク」とも、「わかる、あいつはそんなやつ」とも言わず、まひろに謝罪をするって素敵やけれど切ない。こんな人が、「この世をばわが世とぞ思う」だとかいうようになってしまうなんて。

 

母がなくなったのは、自分のせいだとか・・・8歳の子にこんなに辛いトラウマを刻みこませた兄の罪深し。

 

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当時を思い出し泣きだしてしまう様が、子役の泣き方によく似ていた。子役の泣き方に合わせた演技なのかな?「わかんない」という台詞にはどうしたもんかだが、由里子の涙はつられてしまう。

 

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嗚咽泣きするまひろを、フクロウの真似男にまかせ、寝坊した時みたいにダッシュで帰宅する。なんでやびっくりマークはっ!?なんで走って帰るん!?なりかけるが、抱き寄せて眠るとかよりずっといい。自分にそのような資格はないと思っていたのだとしたら、更によい付けまつげ

 

馬を飛ばす道長の脳内では、爆音でチャゲアスが流れていそうな勢いである。

 

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理不尽に何度殴られても、殴り返さなかった兄を、初めてボコボコにする。いつかのナレーションが過り、烏帽子を飛ばされるのを見て、「あ、パンツ脱げた」と面白くなってしまった。

 

殺気だった顔で、兄をぶん殴る末息子を涼しい顔で眺め、自分がもみ消したと凄い悪い顔でいう父。京都出身の段田さんは、どのような想いで演じておられるのだろう・・・肺炎球菌のCⅯさえ悪い奴に見えてしまうから凄い。そして、あの悪い顔が岸田総理み見えてくるのも凄い。

 

6話では、いよいよ清少納言登場。実際に会ったことはないはずの2人が、ドラマでは知人になるようで薄く楽しみ。6話いつ観るかなぁー凝視

 

最後までお付き合い下さりありがとうございました。