The View Upstairs
大阪公演全公演中止になってしまいました。
先日リピート配信もありましたが、後日編集されたものを再度配信で見れるそうです。
また劇場で体感できると思ってたので残念。。でも劇場で観られたことはすごくいい体験をさせてもらったと思います。
すぐに元に戻ることは難しいかもしれませんが
公演や表現にかかる制限が、少しでも緩和されていくようになることを願ってます。
大阪公演終わった後にしようとしてた、感想や考えたこと書き出してみました。
あまりまとまりはないです。
ウェスが現代の感覚で70年代を見るから、ウェスの感覚と自分に一番近いんじゃないかと思いながら見てました。
ブロードウェイで上演されたときは、客席を使った演出もあったそうで
そうだったらより違う世界に迷いこんだ感覚が強くなったかも。
ウェスは現代で生きながらも、自分の未来について不安を抱えてて
それが未来は最高!という曲で表されてるんだな。
甲斐くんのコンサートで聴いたとき何で?と感じたけど腑に落ちました。
岡さんのウィリーはさすがの存在感で、いろんな人生経験をしてきたんだろなーという感じ。
東山さんのデールの不器用でうまく周りと馴染めない感じもすごくよくわかる。
でも東山さんのおしりはすごくセクシーだよ!と思った。
畠中さんのバディはパトリック大好きだから、ウェストパトリックの邪魔しようとしてるのかわいかった。(そしてSHUNさんのリチャードに止められてた)
実際に起こった火事の事件を題材にしたもの
理不尽な差別やいろんなことに耐えながら、自分の生き方を貫こうとしてた魅力的な人たち
その人たちの命は火事で失われたわけで
知ってたはずなのに
火事が起こったときは衝撃で
劇場の空気がガラッと変わったように感じた。
当事者であるパトリックの口から語られる事件の様子が生々しくて
会場からはすすり泣く声も聞こえたけど
自分は衝撃が大きすぎて涙が出なかったし、頭がぐらぐらした。
火事の前までみんなで前向きに生きていこう!という話をしていたところの事件だったことも悲しい。
犯人は捜査もされず、わかっていないそう。
アップステアーズ・ラウンジのことをよく思ってなかった人の可能性もあるだろうとは思うけど
もしかしたら犯人はデール(のモデルになった人)かも?と言われてるみたい
もしデールが火をつけたのなら
衝動的な行動だったかもしれないけど、自分の大切な場所と大切な人を失って、事件の後どんなふうに感じたのだろう。
2回目の観劇の時には、最初の曲でバディが愛おしそうにピアノを触っていることに切なくなった。
もしかしたらタイムスリップじゃなく薬によるトリップみたいなもので
事件を風化させたくないみんながウェスに伝えたかったのかも。とも考えてみた。
でも、好きになった人がもういない現実を突きつけられるウェスは悲しい。本当幸せになって。
なんで人を傷つけてしまうんだろう
自分の気持ちをうまく伝えられなくって、もどかしい気持ちが攻撃的になってしまう気持ちは少しわかる気がする。
そして考え方の違いから、無意識に相手を傷つけてしまってることは自分にもあるんだろうな。とも。
でも、自分と違うことを相手を攻撃する理由にするのは違う。
結局相手の気持ちをどれだけ思いやって尊重できるかになるんだろうな。
いろんな人、たくさんの人に世界が優しくなりますように。
観終わった後、そんな途方もないことを願いたくなった舞台でした。