ちょっと前、ギターを買おうと思って、一人で楽器店をはしごしました。


この日は、お昼過ぎから夕方まで、結構歩きました。

心臓のこともあって、さっさと歩けないので、ゆっくりゆっくりだから余計に時間がかかります。


なんとなくめぼしいのを見つけて、今日はひとまず帰ろうと思い、電車に乗りました。


たくさん歩いたせいか、足が異様にダルくて、しんどくて。


優先座席が空いていたので座りました。

少しして、私のとなりに腰が曲がったおじいさんが座りました。

だんだん乗客が増えて、車内は空席もなくなり、数人が立っている。

その時、70才前後と思われる、ロングコートを着たおしゃれな「おばあさん」が乗って来られました。


すると、私のとなりに座っていたおじいさんが突然


おい!!
年寄りが乗ってきたんや!!
席をゆずれ!!!


と、誰に言うともなく、いや車内全体に向かって怒鳴りました。


私に言った言葉なのかもしれないけと、ほんとにしんどかったし、辛かったし。


おじいさんが怒鳴ったけど、誰も立ち上がらず。

おじいさんは少し私の方へ寄って、
「あんた!ここ座り!」
と自分が動いたことで空いた隙間へおばあさんを座らせました。


私が最寄り駅で降りるまでずっと
「最近の若いヤツは」とか
「日本も終わりですな」とか
「ジジイやババアを立たすとはなげかわしい」とか問題言いまくり。


ロングコートのおばあさんも、笑顔で話をされてたけど
すごく上品そうな人だったから、ジジイだのババアだのって言い方、自分を「ババア」と言われているような状況で、どんなふうに思って聞いていたんだろう。


あんな大きな声が出るおじいさんがうらやましい。

私には出ないや。



私は167cmあるし、ステロイドの副作用からどっしり体型になったので
おじいさんには「元気なヤツ」と見えたんだろうな。



外からは障害があるようには見えない「内部障害者」っているんだよ。

私もパワーある時は席を譲るけど
しんどくて無理な時もあるんだよ。


助けあって生きていきたいけど、
助けてもらわないと私は生きていけないんだ


おじいさんの曲がった腰は、きっと「働き者」の証。


おじいさんの若い頃にはいなかった「内部障害者」のことは理解できないかもしれないけど


失礼とは思いますが





あなただけがしんどいのではない…