
どーーん!!!

断末魔似た産声
己の力を誇示する
ただの荒くれ共
本当の養分など知る由もなかったあの頃
空前のゴール
そして大きすぎるゴール

勝つのは、1人・・・
過酷すぎるホール状況が
心をすさませる

その時仲間が、敵に・・・
血の滲むような投資に耐え
手強いライバルと火花を散らす
全てはなんとか1日だけでもプラス収支に。
しかしそんな養分の前に今

思いもよらぬ
現実が!
さぁ
という訳でございまして
ガチンコ養分道でございます。
(いつの間にかタイトル変わりました)
ただ前回は本当厳しい事になりましたね。
やっぱり養分の皆さんも凄い久しぶりに
あんな厳しい顔見ましたし。
「全員マイナス収支」から2週間・・・
ベタピンホールを訪れる山口と国分
果たして出玉は順調に伸びているのだろうか?
話を聞いてみることに。
ところが・・・。
実際凱旋で初当たり引いて出玉のほうはもうあるんですよね?
うーん
あれ以来アイツに打たせてるんだけど・・・
本当は最後まで打たせたいんだけど
今回はねちょっとね・・・

鬼が迷っている・・・
これまでにない苦しげな顔
それほどまでに大きいゴール
山口も国分も言葉を失う
ここで佐野からこんな言葉が・・・。
今日の稼働終了まであと3時間を切った!
今までの「養分道」だったら
ここで出玉についてああだこうだ
言わない。
だけど今回色々考えて
もう1度だけ最後にお前の出玉状況を知りたい。
どうだ?
「実践終了の前に出玉状況を知りたい」
今までの佐野からは考えられないこと

前回全員が不合格
自ら課した
「凱旋のみ」
「投資は500枚まで」
「3000枚突破」
厳しい制限
そして
(›モωモ‹ )
「とりあえずSGG中に中段黄7でメデューサっす」

しかしここまで設定で出しているとは全く言えない・・・

「本当にこれでいいのだろうか?」
山口、国分は戸惑いを覚えながらも声をかけることは出来ない。

この後
店内に
信じられない光景が
どうしたんだよ?
どんどん出玉削られてるんじゃないのか?
えー?
(›モωモ‹ )
「いや・・・」
「あのー・・・」
これ設定ないんじゃないのか?
えー?
そんな感じだぞ?
(›モωモ‹ )
「いや、設定はあると思うんです」
この凱旋がかー?
なんとここにきて好調と思われた凱旋が
いつもの失速。
「あると思います)
しかし
モモさん本人が一番設定がないことを知っている。

「裏切られたのか?だまされたのか?」
虚ろな目がその事をなによりも証明している
凍りついたように静まりかえる店内
そして佐野の視線がモモさんに突き刺さる

おい!
どういうことだ?
しかしこの後
追い詰められた
モモさんの意外な
引きに!
お前今までの時間なにやってたんだよ?
えー?
(›モωモ‹ )
「そんなこと言われても・・・」
周りの台見てなかったのかよー?
(›モωモ‹ )
「いやそんなことないですぅ」
これが今までの稼働時間の結果かよ?
(›モωモ‹ )
「せやけど、先生」
「僕にはわからへんわぁ、そんな」
「どうやったら凱旋出るんですか!!」
「思い出せモモ」
今お前は追い詰められて、開き直り
何もかも放り出そうとしている

「それが本当のお前だったか?」
(›モωモ‹ )
「パチスロで勝ったことないんで勝ってみたいです」

ダメだ
引きずり出して
誰か。
引きずり出して。
ちょ
ちょ
やめてください

神輿やないねんから
あの時椅子から動かなかったお前
えー?
あん時のお前だったらこんなこと言わねーだろ?
えー?
モモ。

アヘアヘアヘアヘ・・・
今でもお前はクソ人間だ。
だけどなー。
な!

ハマっても
GOD引けりゃ
問題ないだろうがよ
え?
いいか、モモ。
俺はお前に高設定ツモれなんて言ってないぞ。
一生懸命レバー叩けば
結果はどうでもいいだろうがよ。
なぁモモ神輿になってしがみついてるのがお前だよ

アヘアヘアヘアヘアヘアヘ・・・
残りの稼働時間でどうにかしてみろよ?
追い詰められて
錯乱したモモの胸に
佐野の静かな言葉が染み込んでいく

「戦ってるのはお前だけか?
苦しんでるのは
お前だけか?」
どうせなら最後まで足掻いてみろ
あの神輿になったときのようにな
そして佐野はホールを後にする。
