瞑想(meditation)私が遍在するまで -3ページ目

まずは頼りなげな設定

覚束ない足取りで歩行しては、自ら手のひらをジッと見つめる。               うむ、私は人間でしかない。そして、人間でもある。                     ……プレアデス散開星団に誰がいようと、どこにブッダが再臨しようと、瞑想には無関係だ。             瞑想は個人に始まって個人に終わる。                否、むしろ個人に始まって、不在に終わる。             もっと言えば、不在に始まって、不在に終わる。            たがこんな言葉もまた瞑想とは何の関わりもない。                     実践ともいわず、知の変容ともいわず、私はできるコトを……やろう。

ある遠いどこかの土地で

想像もつかない               土地の彼方に                体が岩の                  巨人がひとり                花を愛で小鳥を愛でる            彼の苦悩たるや凄まじき           無上の愛をもって撫でたれば                    花は散り、小鳥は息絶える                     あまりの苦悩にやがて巨人は朽ち果てる               朽ち果てた岩は粉々となり、やがて土となる             土には芽が出始め、小鳥がたわむれはじめる             春が訪れたのだ