2023/01/09 改訂
SIRILの日本語マニュアルのリンクです。
公式なものではなく私製のものですのでご参考程度のレベルである事を注釈しておきます。
以上、2023/01/09 改訂です。
日本では馴染みの薄い天体写真専用の画像処理ソフトです。
バージョンが0.99.6になってユーザーインターフェースが製品っぽい誰にも扱い易いものになりました。
以下、デジタル一眼レフ(DSLR)で処理する場合のプロセス(目下、私が理解するところの)をご紹介します。
(2020/04/07 追記 もっとしっかりした説明をアップしました。これでスタックする際の仕組みがマニュアルベースで分かる・・・と思います。)
ソフトは以下からダウンロードできます。Win、Mac両方の版があります。
(2021/01/22 : 追記 デフォルトフォルダーを指定する機能が最新版1.0.0-rc2でサポートされました。画面左上の家アイコンがそうです。)
一面に緑で驚愕します。通常のデジカメの画素構成ではGのピクセル数が倍あるためカラーバランスが崩れているためです。
Background Neutralizationをクリックするとこうなります。
14 カラーバランス調整6
右下の適用をクリックするとこうなります。
右下に盛大な光害によるカブリがありますが今の表示は自動ストレッチモードで見ているだけで実際にはまだこのストレッチは適用されていません。これからトーンカーブの調整によるストレッチを行います。
15 ストレッチとカブリ除去1
中央下のディスプレイモードから線形を選択します。
16 ストレッチとカブリ除去2
これが現状の画像です。真っ黒。
17 ストレッチとカブリ除去3
画像処理からヒストグラム変換を選択します。
18 ストレッチとカブリ除去4
ヒストグラムの下に並ぶアイコンの内、歯車のあるアイコンをクリックするとオートストレッチと同じトーンカーブが適用されます。この後、カブリ補正をするのですが、目下の経験則からするとここまでカブリが強いと修正が効きにくいので少し弱めます。ほとんど重なっていますがトーンカーブの足下の三角をドラッッグしてトーンカーブを寝かせます。
19 ストレッチとカブリ除去5
スクリーンショットではかなり暗めですが「まーまー」な程度?です。これで適用をクリックして確定します。
20 ストレッチとカブリ除去6
画像処理からBackground Extractionを選択します。
Samples per lineはバックグランドのサンプリングの細かさ、 Toleranceは補正の強度(許容度)。
画像全体に渡るカブリの傾向的な補正なのでサンプリング数は少なめの20にしています。これで生成をクリックします。
これが生成されたサンプリンングポイント。これで適用をクリックします。
注:修正です。Toleranceのパラメーターで設定するのは明るい部分をどこまで天体として許容するかのようです。上の例はどうも使い方を間違えています。右下にある強いカブリには緑のドットが乗っていません。これはSIRILがこの部分を天体の一部として認識し、カブリ補正の対象が外れている事を意味します。強くカブリ補正を効かせたい時はToleranceを大きくして広い範囲を背景としてSIRILに認識してもらう事が必要です。
21 ストレッチとカブリ除去8
カブリはかなり減りました。
22 ストレッチとカブリ除去9
カブリが減ったところでもう一段階、ストレッチ。これでカブリもまた増えます。
23 ストレッチとカブリ除去10
再びカブリ除去処理。
24 ストレッチとカブリ除去11
全体に赤みが強いですが、これはこの先のPSCCによる処理で修正する事としてこのままファイルを保管します。
24 ファイル保管
別名での保存は保存ボタンの右横の下向き矢印をクリックするとダイアグラムが開きます。ファイル名を打ち込み、右下からフィアルフォーマットを選択して保存をクリックします。
24 ファイル保管
PSCCでの処理を16bitでやりたいのでサンプル形式は16ビット非負整数を選択して保存をクリック。
25 PSCCでの処理
基本は以下と同じ処理なので詳細は省略です。
とまあ、こんな感じでフリーソフトのSIRILで一連の画像処理の基本部分はカバーできます。処理速度が早いので最近はDSSよりもこっちを使っています。
<追加訂正>
フォトメトリック色補正でプレートソルビング失敗としていましたが、M27ではなくN27と入力してました。
そりゃ見つからない。
やり直したらできました。上が結果です。
前のバージョンになりますが蒼月城さんの以下のYoutubeコンテツはSIRILの操作が丁寧に説明されています。私もこのYoutubeコンテツでSIRILの操作を学びました。
2021/02/13 更新です。 「バージョン 0.99.8が出ました。」
https://ameblo.jp/amstersky/entry-12656751777.html
プレートソルビング後、写野にある天体の情報表示をする機能、スタック時に除外するフレームの閾値設定などができるようになっています。
https://siril.org/download/2021-02-10-siril-0.99.8/
2021/03/31
以下をアップしています。